心や体

休日に起こる無気力症候群の原因とは?症状を改善するための方法をビジネスマン歴30年の筆者が解説

自分のキャリアアップのため、自己実現のために平日は楽しみながら仕事をしている人もたくさんいらっしゃいます。しかし、休日になるとやる気が起こらず、身体がだるいと感じてしまう人も少なくありません。これを一般的には無気力症候群と呼びますが、一体なぜこのような状態になってしまうのでしょうか?この記事ではビジネスマン歴30年の筆者が無気力症候群について解説します。

休日に起こる無気力症候群

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休日になると「なぜか身体がだるくて何もする気になれなかった」という経験をしたことはありませんか?平日の仕事で疲れが溜まっているため、やる気を出そうと思ってもなかなか出ない。まさにこれは「無気力症候群」。別名「アパシーシンドローム」とも呼ばれる無気力症候群は、特に人が本業としていることに対して急に無気力になってしまう状態を指しているため、ビジネスマンなら仕事に対して気力が起きにくくなります。専業主婦なら家事をする気が失せたり、学生なら全く勉強する気力がなくなったりしてしまうのです。

うつ病とは異なる症候群

無気力症候群はうつ病と同じようなものだと考えている方もいますが、この2つは決して同じものではありません。無気力症候群は、自分の本業である仕事・勉強・家事などに対してやる気がなくなることで、趣味や遊びなど自分が関心のあることや好きなことについては全く気力を失うことはないとされています。加えて本人が無気力症候群になっていることを自覚していないという特徴もあ挙げられるでしょう。それに対してうつ病は、すべてのことに対して無気力となりこれまで楽しみにしていたことも全く興味がなくなるという違いがあり、無気力候群は病気ではなく「症候群」として扱われています。

休日に無気力になりやすい人の特徴

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これまで無気力症候群は10〜20代の女性に多い傾向にあるとされてきましたが、近年では20代の男性でも増えてきているんだとか。その原因は仕事などその人の本業だけで気力が出ず、遊びなどに対しては変化がないため、周囲からすると仕事をサボっているようにしか見えなくなってしまうのです。ここから先は、休日に無気力になりやすい人の特徴をいくつかご紹介します。

1.真面目な性格で何に対しても頑張る

周りの期待に応えようとして頑張りすぎてしまう真面目な性格の人は、休日になると無気力症候群になる可能性が大いに考えられます。平日は周囲の期待に応えるために一生懸命仕事をしているのですが、自分でも気付かないうちにストレスが溜り過ぎて休日には全く動けなってしまうのでしょう。日頃頑張っている人が陥りやすいとされているため、上司から厳しく指摘されるとますますやる気が失くなり、さらに症状が悪化して行く恐れもあります。また自ら立てた目標がないと急に気力がなくなることもあるので、休日は気分転換のために運動したり、好きなことを始めてみたりするなど何かしら目標を持つといいでしょう。

2.完璧でなければ気がすまない

いつも完璧を求めている人も無気力症候群になりやすい人かもしれません。パーフェクト主義者で完全に上手く行かないと気が済まないために、休日に無気力症候群になってしまうのです。どんな些細なことでも手を抜くことができずエネルギーを使い果たしてしまい、完全燃焼を維持したままなので休日に動くことができません。完璧を求めることは素晴らしいことですが、自分でも認識していない間に自身を追い込んでしまっているのです。このような人は少しは手を抜いて過ごすことを心がけるようにした方がいいでしょう。

3.負けず嫌い

負けず嫌いな性格の人も無気力症候群になりやすい傾向にあります。他人から負けていると感じた途端、やる気を失ってしまうわけです。負けたことでエネルギーが急速に失われていき、休日になると全然動けなくなってしまう。このようにならないためには、自分と他人を比べないように意識することが大切です。他人のことを気にせずマイペースな姿勢を保つことが必要かもしれません。

エネルギーの消耗が無気力症候群の原因のひとつ

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無気力症候群になる原因には、エネルギーの消耗があまりにも激しいことも考えられます。無気力症候群になりやすい人は日頃から常に努力を怠らない性格をしているので、仕事や勉強でも自分の持てる力を完全に出し切っているのでしょう。その結果、身体が言うことをきかなくなり、休息を求めているのです。まさに努力家で頑張り過ぎる人はこのことに注意しなければなりませんね。

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