人生の悩み心や体

長女症候群とは?6つの傾向と「長女だから」を強みに変える方法を5人兄弟の長女でその気質に悩み続けた筆者が解説します

長女症候群。症候群なんて言葉を使われてしまうと、ヘビーな印象を受けやすいですよね。人それぞれ個性はあると思いますが、生まれた環境が同じでも『生まれた順番』という境遇によって、その人の持つ気質や性格というのは左右されるものです。
長女である人なら一度は感じたことのある長女ならではの悩みを、5人兄弟の長女で弟と妹達をもつ筆者が、くるりと強みに変える方法をお教えします。

長女症候群とは?

image by iStockphoto

「長女」というひとつのカテゴライズの中にも、様々な形が存在します。自分の下に弟や妹がいる長女、一人っ子の長女、兄弟の中では末っ子だけど長女。これらに共通しているのは、ひとつの家族にとっての初めての女の子であるということです。

「女の子だから〇〇じゃないといけない」なんて考え方は最近少しずつ変わってはきています。しかし昔から引き継がれてきた一般論的なものは、どうしても人の心のどこかに存在し続けますよね。

長女症候群というのは、そのようなすり込みからどうやら生まれてしまうようです。特に長女として生まれた母親から生まれた長女の人は母娘関係も影響しており、母親自身の過去の経験から、過干渉や過度な期待を幼いころから受けているため、長女症候群になりやすいと言われています。筆者の育った環境がまさにそうでした。あくまでも傾向ですのでそうでないご家庭ももちろん存在します。

ここからは、そんな長女気質に悩んでいる長女の皆様へ。

長女症候群にありがちな6つのこと

「これたぶん私が長女だからなんだけどさ…」から話が始まるような長女あるある。きっと長女の人であれば「うんうん」と大きく頷いていただけるようなありがちな傾向6つをご紹介したいと思います。

その1.なんでも一人で抱え込んでしまう

image by iStockphoto

長女の人に多くみられる口癖ありますよね。「わたしがやるから大丈夫!」「はい!私は全然大丈夫です!」これ、本人はまず頭で考えるよりも先に出てきてしまっている言葉なのです。特に下に兄弟のいる長女の人であれば、幼いころから「お姉ちゃんだから大丈夫だもんね」と大人から言われて育ってきている方がかなり多いと思います。

大丈夫、大丈夫と思いながら様々なタスクを気が付かないうちに請け負ってしまい、でも責任感が強く頑張り屋な長女ですので、初めにできると言ってしまった手前誰かに助けてもらおうとすることが出来ず、「わたしがなんとかしないと」となんでもすべてひとりでこなそうとしてしまうのです。

その2.私がしっかりしていなくてはと常に気を張っている

しっかりするって何なのでしょうね。お母さんのお手伝いをしないといけない、下の兄弟のお世話をしないといといけない。大人になれば、早く自立しないといけない、私が親孝行をしないといけない。そんなところでしょうか。長女の人は特に、他の兄弟の真似をするということをしてこなかったため、気を抜くことが苦手なのです。少し不器用なところがあります。

その3.甘え方がわからない

甘え方がわからないというのもありますが、長女の人は甘えるのがとにかく恥ずかしいのです。照れくさいというのもありますが、長女の人は長女であることにプライドを持っています。ここで私が甘えるべきなのかと一歩引いて考えてしまって、結果的に甘えられないということがよくあるのです。

甘え方がわからないというのは、恋愛に対しても大きく影響が出てきます。ですので、『恋愛下手』なんて言われてしまうこともしばしば。また育ってきた環境から、恋人や結婚相手にもしっかりしている人を求める傾向にあり、自分よりも年上の人に憧れを抱きやすいです。

次のページを読む
1 2 3
Share: