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過干渉と過保護の違いは子に対する思い?それぞれの親が持つ3つの特徴も実際に親がそうだった筆者が解説

このごろ家庭の問題として過干渉・過保護が指摘されることが多くなっています。過干渉と過保護は「過干渉・過保護の特徴」といったように一緒に扱われることが多いですが、それぞれの意味は微妙に異なるものです。あなたは過干渉と過保護の違いがはっきりと認識できているでしょうか。もし曖昧に意味をとらえ、一緒の意味だと思っているのであれば注意が必要です。

本記事では、過干渉と過保護の違い、それぞれの親が持つ特徴を3つずつご紹介します。それぞれの特徴をしっかりと理解し、過干渉と過保護どちらであるか分かるようにしていきましょう。

過干渉と過保護の違いをチェック

まずは過干渉と過保護の意味を確認しつつ、それぞれの違いを見ていきましょう。

過干渉とは

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過干渉とは文字が表しているように、干渉をしすぎている状態のことです。特に親子を指すことが多く、親が子どもの考え・行動に干渉しすぎていると過干渉であると言えます。

ただし、少しでも干渉してくる親であれば全て過干渉とはならないことに注意しましょう。親子であればある程度の干渉は起こりえますし、全く干渉しないというのも子どもの成長にとって悪影響を与えるものです。過干渉な親は必要以上に子どもの考え・行動に干渉し、自分の思い通りに育てようとします。過干渉は「必要以上に干渉」ということが大切であるので覚えておきましょう。

過保護とは

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過保護も文字が表しているように、保護しすぎている状態のことです。こちらも親子を指すことが多く、親が子どもの考え・行動に保護しすぎていると過保護であると言えます。

過干渉と同様、過保護も少しでも保護してくる親であれば過保護とはならないことに注意しましょう。小さい子は危ない行動をとったり、一人ではできないことがあります。そのようなときに親が子どもを助けることは必要であり、子どもが成長していくうえでも必須なものです。しかし、過保護は何に対しても必要以上に保護し、子どものことを甘やかそうとします。過保護は「必要以上に保護する」ということが大切であるので覚えておきましょう。

過干渉と過保護の違い

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前述したように過干渉は「必要以上に干渉」、過保護は「必要以上に保護」という違いがあります。干渉と保護は違いが分かりにくいものですが、親がどういった考えで子どもに接しているのかを確認すると簡単に分かるものです。

まず、過干渉な親が干渉してくる理由は「自分の理想通りの人間になってほしい」という感情によって起こります。子どもが自分の思う理想像と離れることを嫌がり、子どもに自分の理想を押し付けるのです。

一方で過保護な親が干渉してくる理由は「子どもの思い通りにさせたい」という感情によって起こります。子どもの行動や考えが正しいかどうかは関係なく、ひたすらに行動を補助し続けるのです。このように過干渉は子供の考え・行動を無理やり変えてしまう、過保護は子供の考え・行動を変え過ぎないという違いがあります。

過干渉な親が持っている特徴3選

ここでは過干渉な親が持っている特徴を3つご紹介します。過干渉な親の特徴を確認し、自分の親は過干渉でないか、自分は過干渉になってしまっていないかを確認してみましょう。

特徴1. 子供の意見は聞かず、すべて親が正しいと考えている

特徴の1つ目は、子供の意見は聞かず、すべて親が正しいと考えていることです。過干渉とは子どもに自分の理想を押し付けることでしたが、そのことは自分の意見が正しいと思っていないとできません。過干渉な親の多くは大人が絶対的なものであって、子どもは親の言うことを聞くものだと思っているのです。

しかし、大人でも間違うことは多々ありますし、子どもの考え・行動がすべて正しくないわけではありません。大人が常に正しいという間違った考えによって過干渉は起こるのです。また、過干渉に育てられた人の多くは、親の理想とかけ離れた人物になりやすいことが分かっています。親は絶対的に正しいものという考えはデメリットしかないので持たないようにしましょう。

特徴2. 子どものスケジュールを完璧に把握しようとする

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特徴の2つ目は、子どものスケジュールを完璧に把握しようとすることです。過干渉な親の多くは理想の人物像にならせるために、自分が考える理想の行動をさせようとします。そのためには子どもがいつ・どこで・何をしているのか把握する必要があるので、過干渉の親の多くは子どものスケジュールを完璧に把握しときたいと思うのです。

子どものスケジュールを確認することはある程度であれば必要になります。しかし、過干渉は必要以上に細かくスケジュールを把握するということを覚えておきましょう。具体的には毎日スケジュールを書かせられる、30分毎の行動を親に伝えさせるなどがあります。

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