人生の悩み

生理で情緒不安定になる?落ち込む?7つの対処法をメンタルヘルスに詳しい筆者が解説!

不安なポイントは医療機関で相談しておく

普段から自分の体に注意を払い、不安なポイントがあれば速やかに医療機関を受診してみてください。下腹部や鼠蹊部の痛み、リンパの腫れや滞り・しこり、乳房や乳腺の不調など気になるポイントがあればすぐに医師へ相談しましょう。しっかり体をメンテナンスして不調がない状態であれば、月経期間の不調も起こりにくくなりますよ。

自分の月経リズムを把握しておくことも大切

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自分の月経リズムを記録し、生理前・生理中・排卵期などをしっかり把握しておくこともメンタルをケアする際には大切になります。生理が始まったタイミング、生理が終わったタイミングを記録して、自分の周期を算出してみてください。昨今では便利な生理記録アプリがたくさんあるので、利用してみるのがおすすめです。

また一般的に、月経周期は25~38日が正常。この周期が24日より少ない場合は『頻発月経』であり、39日以上である場合は『稀発月経』であるため、リズムの乱れが続くようであれば婦人科を受診するようにしましょう。この期間がを把握できれば、自分の卵胞期・排卵期・黄体期・生理のタイミングを事前に予想できます。生理前、生理中を予測できれば、生活を調整してメンタルをケアしやすいですね。

生理の主なフェーズ

  • 卵胞期
    卵胞ホルモンのエストロゲンがたくさん分泌され、子宮内膜が分厚く育っていく期間。基礎体温が低下し、新陳代謝が促進されます。髪や肌、メンタルの調子が良くなるフェーズです。

  • 排卵期
    卵胞が十分に育ち、黄体形成ホルモンのLHが分泌される期間。生理の14日前頃にLHが大量分泌されるLHサージが発生し、そこから24~36時間以内に排卵があります。体温が高温期に突入し、心身の不調も生じ始めるのが特徴です。

  • 黄体期
    子宮内膜が分厚く育ち、妊娠に備えた子宮の環境が整う期間。下腹部痛や腰痛、胸の痛みやむくみなど、幅広い身体的不調を実感しやすくなります。この黄体期の後半でPMSが発生しやすくなるので、要注意のフェーズです。

  • 月経期
    妊娠が成立しなかった場合、子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に体外へ排出されます。これが月経期、いわゆる生理です。低体温の期間に入り血行不良や頭痛、腹痛や胃痛など様々な体調不良が引き起こされ、メンタルも下降するフェーズ。

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)にも注意

生理前・生理中に生じるメンタルの不調が激しい場合は、ホルモンバランスの変動で発症する月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)に注意する必要があります。生活に支障をきたすレベルのメンタルの不調があれば、近くのレディースクリニックで診断を受けましょう。

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)と診断された場合は、生活改善指導やピル・漢方の服用など、さまざまな治療法を提案してもらえます。ぜひ我慢せずに相談してみてください。

生理は心身に強い影響を及ぼす現象!うまく付き合ってメンタルを守ろう

生理は、女性の体にさまざまな影響を及ぼす現象。体の動きをコントロールするホルモンが大きく変動し、腹痛や頭痛、倦怠感や肌荒れなどの身体的な症状とともにメンタルの不調が押し寄せてくるのです。多くの女性が経験する症状であり、決して不自然なことではありません。しかし、生理のメンタル症状は普段の生活やちょっとしたケアで緩和することができます。生理はその月の通信簿といわれるほど、その月の生活が大きく関係するのです。

そのため、生理の諸症状の緩和を意識しながら、普段の生活を健康的にキープするのがおすすめ。頑張りすぎる必要はありませんが、体を労るタイミングを増やしてあげましょう。少しでも異変を感じた場合や、生活が辛い場合は、迷わず医療機関を受診してくださいね。うまく生理と付き合っていくことで、メンタルを守っていきましょう!

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