人生の悩み心や体

過去の過ちは断ち切れる？後悔からの抜け出し方5つを心理学に詳しい筆者が解説

過去の過ち・嫌な記憶がフラッシュバックしたときの対処法は？

image by iStockphoto

フラッシュバックが発生したときは、何よりもまず思考と感情を切り替えることが大切です。まずフラッシュバックとは、過去に生じたショックの大きい記憶がさまざまなトリガーによって突然思い出される現象を指します。辛い記憶で頭がいっぱいになり、息切れや立ちくらみ、失神などの身体的な症状を引き起こしてしまう人も少なくありません。具体的な対処法としては、なるべく落ち着くように自身に言い聞かせ、思考を別のものへ向けるようにしてみてください。

思考と感情を別の対象に向けることで、記憶に対するネガティブな意識をなくします。一時的でも、だいたいの場合はこの方法で落ち着きを取り戻せるでしょう。一方で、根本的にフラッシュバックに対処したい場合は「自分は過ちを抱えているがどうしようもない」と割り切ってしまうのもおすすめ。思い出したところで過去は変えられないという事実を意識し、ある意味開き直ってしまうのです。過ちと向き合って反省することも大切ですが、ある程度のラインで割り切って人生を歩むことも同じくらい大切だと認識してみてください。

過去生とは？過去生が与える影響・過去生を知る方法などスピリチュアル好きの筆者の体験談を交えて大解説！ | Mistory[ミストリー]

「過去を思い出してあーってなる」現象に名前がある？対処法は？

「過去を思い出してあーってなる」「他のことが一切考えられなくなる」という現象には『タイムスリップ現象』という名前があります。過去の辛い記憶が完全に思い起こされ、実感してしまう厄介な現象です。フレッシュバックはトリガーによって記憶を再体験する現象ですが、タイムスリップ現象は突然脳内で記憶が再生されることもあります。対処法としては、心身を十分に休めたり、生活環境に変化を取り入れたり薬物療法を行ったりするのが有効です。

自分のストレスレベルが高いとタイムスリップ現象が発生しやすくなるため、精神的にも身体的にもしっかりと休息をとりましょう。また、生活環境を快適なものへと変化させるのもおすすめです。薬物療法に関しては専門の医師と相談して始めてください。

過去の嫌なことばかり思い出す心理とは？

過去の過ちや、嫌なことばかりを思い出す場合は、ネガティブなことに集中し過ぎている可能性が高いでしょう。いつでも最悪の事態を考え、悪い方向にばかり気を回す心理が働いているのです。これは危機管理や自己防衛の観点から見ると、決して悪いことではありません。しかし、過去に囚われやすくなって精神状態が悪化する恐れもあります。この場合に試したいのが、ネガティブな心理が働いてしまう環境から改善する対処法です。ネガティブな心理が働きにくくなるように、生活や心身の状態を整えて自分を健康的に保ったり、自分に合う自宅や職場環境を意識したりすると良いでしょう。

過去の過ち・失敗・嫌な思い出を突然思い出す病気がある？

image by iStockphoto

過去の過ちや失敗、嫌な思い出を突然思い出す原因は、発達障害や病気の可能性もあります。自分で対処できない場合は、ぜひ医療機関の診察を受けて根本的な原因を探ってみてください。

強迫性障害で過去のことが気になるケース

過去の過ちを執拗に思い出してしまう場合は、強迫性障害を抱えている可能性があります。強迫性障害は、さまざまな物事に強くこだわる強迫観念と、不安を打ち消すための確認行為が組み合わさった障害です。脳の誤作動や不調であり、幅広い意識にネガティブな思考を持ち込んでしまいます。つまりこの強迫性障害が原因で、過去への執着が自分でコントロールできていない可能性があるのです。強迫性障害は精神科や精神神経科を受診し、認知行動療法や薬物療法で治療できます。自分では診断、治療できない障害なので、心当たりがある場合は速やかに医療機関を受診してください。

自分が嫌い！そう思ってしまう人の特徴と原因とは？7つの改善方法もメンタルヘルスマスターの筆者がお伝えします！ – Mistory[ミストリー]

発達障害で嫌な記憶がフラッシュバックしやすいケース

フラッシュバックが繰り返される原因が、発達障害であるケースも少なくありません。発達障害はそのレベルがさまざまなので、自分でも発達障害を抱えているということを理解していないこともあります。ASDやADHDなど多様な発達障害が存在しているため、フラッシュバックが気になる場合は一度診断を受けてみると良いでしょう。

次のページを読む

1 2 3 4