- 「生まれ変わり」は多くの宗教で信じられている
- 科学者が生まれ変わりを分析した結果
- 生まれ変わりの有無に関して世界的に信じられている3つの説
- 1:悟りを開くための輪廻転生
- 2:神様に成長するまで生まれ変わりが続く
- 3:エイブラハムが教える幸せになるために人生
- 魂は成長を求め続けるエネルギー
- 生まれ変わりに関する興味深い5つの情報
- 1:前世の記憶を日常的な方法で思い出すことができる
- 2:死んでから生まれ変わるまでの期間は平均して4年前後
- 3:人間は人間にしか生まれ変わらない
- 4:前世の記憶を話し始める子供の年齢は3〜6歳
- 5:意識は脳や肉体が滅んで残り続ける
- 肉体が滅びると魂は非物質世界に帰るだけ!恐れる必要がない
- 生まれ変わりのスパンが極端に短い人もいる
- 人によっては来世がないこともある
- 魂は成長を求めて人生を繰り返す壮大な旅をしている
この記事の目次
「生まれ変わり」は多くの宗教で信じられている
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日本では輪廻転生という言葉で馴染みのある「生まれ変わり」は、仏教をはじめとするさまざまな宗教で信じられています。他界に転生する生まれ変わりを前提としているのがキリスト教やイスラム教、輪廻転生を前提としているのが仏教やヒンドゥー教です。
他界派の宗教では人生を1度きりのものであると考え、人は死んだら別の世界で過ごすことになると説いています。一方の輪廻転生派は人生を繰り返すものであると考え、人は死んでも別の人間として再び生まれて新しい人生を歩むと考えているのです。この宗教観を知ると、一般的に考えられる「生まれ変わり」とは、輪廻転生の考えに近いことが分かりますね。
一方で輪廻転生派の中にも、「人間は人間にしか生まれ変わらない」という考えと、「魂は人間以外のさまざまなものに生まれ変わる」という説が存在しています。前者の考えは魂の目的を「人生を何度も繰り返して成長すること」とし、後者は「繰り返す命の輪廻から解脱すること」としているのです。一見似ている生まれ変わりの存在する死生観ですが、目的としているものが大きく異なっています。
宗教ごとの生まれ変わりの捉え方
・仏教:死後は六道と呼ばれる6つの転生先が用意されており、天上・人間・修羅・餓鬼・畜生・地獄に振り分けられる。つまり人間に生まれ変わる確率は高くない。
・ヒンドゥー教:肉体は滅びても魂は永久不滅。人間が死ぬまでに行ってきた物事がカルマとなって繁栄され、次の転生先の肉体が決まる。輪廻を苦行と捉え、解脱を目指す。バラモン教やジャイナ教にも共通している死生観。
・キリスト教:死は人間の原罪に対する原罰。悪行をした者・キリストを信仰しなかった者は地獄や煉獄に落ち、キリスト教信者や最後の審判の日に永遠の命を授かる。
・イスラム教:肉体の死は永遠の命を得るための通過儀礼。世界の終末まで魂は待機し、終末の日に天国行きか地獄行きかが決まる。肉体は復活するので火葬は厳禁。
・オルペウス教:輪廻転生は解脱すべき悲しみの連鎖。霊魂は不滅。
科学者が生まれ変わりを分析した結果
生まれ変わりは化学的にも分析が進められており、中でも米ヴァージニア大学医学部精神科のイアン・スティーブンソン博士の研究は世界的に注目されています。スティーブンソン博士はThe Division Of Perceptual Studies(DOPS)という研究を立ち上げ、40ヵ国以上の前世を記憶している子供の実例の収集や関係者調査、面接などを行いました。
この研究でスティーブンソン博士は前世を持つ子供たちを作話、偶然、潜在意識、遺伝記憶、超感覚的知覚、などのタイプに分類。研究結果と客観的な視点による分析から、生まれ変わりは十分にあり得るという結果を導き出したのです。
そしてDOPSに参加していた医学・心理学博士のジム・タッカー博士も、スティーブンソン博士の研究結果を踏まえて生まれ変わりを科学的に検証した科学者の1人。タッカー博士はスティーブンソン博士の研究結果に追加で収集したさらなるデータを追加し、「意識」に関する説も主張しました。生まれ変わりは有力であるという研究結果に加え、意識はエネルギーであるという考えを述べています。人の意識とは量子論上におけるエネルギーであり、脳が生み出したものではないため、死後も意識は存在し続けるというのです。そしてそのエネルギーは前世の記憶を持ったまま、次に誕生する人間の脳に張り付くと考えられています。
生まれ変わりの有無に関して世界的に信じられている3つの説
ここからは、現在世界的に信じられている生まれ変わりに関する説を紹介していきます。科学的に分析された説ではなく、宗教に伝わる概念や、高次の存在が人間を通して伝えた説なので、参考程度にチェックしてみてください。
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1:悟りを開くための輪廻転生
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仏教をはじめとする複数の宗教で前提とされている「輪廻転生」の概念は、生まれ変わりの主軸として世界的に知られています。仏教を信仰していない人の多くも、そのシステムを知っていますよね。生まれ変わり、つまり人生を繰り返す輪廻は未熟な自分から成長して悟りを開くためのプロセスであるという説です。この説では輪廻転生の輪を苦行のように解釈し、私たち人間の目的は人生ではありません。
あくまでいくつもの人生は学びの場であり、本来の目的は悟りです。悟りを開ければ魂は高次の存在となり、人間への転生を卒業します。
2:神様に成長するまで生まれ変わりが続く
人間の魂は人生を繰り返して成長を続けると、いずれ神様になるという説です。人間は地球という物質世界で愛や命を学び、魂を成長させます。それは神様として地球を卒業し、別の星を治めるまで続くのです。人間は誰でもいずれ神様になる尊い魂を抱える存在で、今の人生がどんなものであってもその価値は変わりません。この説も解脱を目的とした輪廻転生と似ていますが、人生を苦行のように捉えていないのが特徴です。
あくまで繰り返す人生は素晴らしい者であり、私たちは楽しみながらさまざまなことを学んでいきます。
3:エイブラハムが教える幸せになるために人生
世界的に知られているスピリチュアルガイド・エイブラハムの主張する説では、人間は「自分の人生を創造して幸せになること」を目的として生まれ変わりを繰り返します。自分が人生の創造主となって、願望を叶えながら思い通りに生きることこそが本質なのです。解脱を目的とするアカデミックな人生ではなく、自分らしい生き方を築く人生を追求します。そしてその経験は私たちの霊的な部分に付け加えられ、自己を成長させるのです。
つまり、解脱や神様になることを目指す説と、結果的には同一のものと言えるでしょう。人間の本質を「魂は永遠に成長し続ける存在」と認識し、学び続けることで宇宙の拡大に貢献します。