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不登校になる中学生の原因とは?学年別原因や4つの対処法について3人の子供を持つ筆者が解説

中学生のお子さんを持つ親としては、我が子の成長がとても気になるもの。中学生はそれだけ多感な年代と言ってもいいでしょう。中でも不登校の子供の場合、親としてどのように接していけばいいのか頭を抱えてしまいます。
そこで今回の記事では、不登校になる中学生について、3人の子供を持つ筆者が解説してまいりましょう。

不登校の中学生の人数はどのくらい?

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近年では不登校の中学生がある種の社会問題になっていますが、実際にはどの程度の子たちが不登校になっているのでしょうか?令和元年に国(文部科学省)が調査した結果では、(引用:文部科学省「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)全中学生人数:300万人に対して、不登校になっている生徒は13万人弱となっているのです。

但し、不登校の定義である「年間欠席数29日以下」「発達障害の特性で学校が苦手な生徒」などは含まれていないため、潜在的な不登校の生徒はさらに多いと考えられています。

1.不登校の原因が解決しても効果は薄い?

不登校のお子さんを持つ親としては、すぐにでも子供の不登校原因や理由を明確にして解決を図りたいと思うはずです。その原因が分かったとして、子供がなぜ学校に行きたくなくなったのかの理解につながることは確かですが、必ずしも問題が解決するとは限りません。中学生の中には不登校になった原因が自分でもよく分からず、学校には行きたくないという子もいるのです。

そのため本人自身が原因を分かっていないのに不登校の理由を尋ねてみても、戸惑うばかりで、その子を追い詰めてしまうことに。しかも、不登校になった原因を特定して問題解決できたとしても、不登校の次の一歩になることが中々できないのです。

2.第一歩が肝心

とは言うものの、不登校の子供たちをできるだけ学校に復帰させたいと思うことは当然のことと思います。その原因は先生から理由もなく怒られて不登校になったにも関わらず、学校側からの謝罪がなく原因が解決できないままということも少なくありません。

それでも、問題となる先生が別の学校に異動したり、仲の良いクラスメートができて先生のことを気にすることがなくなり、復帰の次の一歩に進むことができたケースもあるのです。このようなことから原因究明にこだわるのではなく、不登校の子供が一歩を踏み出すことができることに専念すべきと言ってもいいでしょう。

中学生の不登校の原因~中学1年生時~

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では、ここから学年別不登校の原因について見ていくことにいたしましょう。まずは1年生時の原因ですが、1年生は小学生から中学生にかけて環境と生活が大きく変化します。新たな環境に対して緊張や順応しようとする中で、子供にストレスがかかってしまい、不登校になると考えられてるのです。

1.ルールが増える

1つはルールが増えることが挙げられます。小学校から中学校に上がることで心身の成長とともにこれから頑張ろうと期待が膨らむのですが、学校のルールが厳しくて、かなり苦痛に感じてしまうのです。昔でも制服や髪型などの決まりがうるさく問われていましたが、近年では先生など目上の人に対する言葉遣いも要求されて窮屈に感じているのかもしれません。

2.部活の影響

部活の影響も不登校に大きな影響を与えています。小学校ではクラス内の繋がりが中心でしたが、中学からは部活動があると同時に塾通いもあり、同級生や先輩との人間関係が増えてくるのです。このようなことから昼食や勉強・部活などさまざまなグループが形成されていくため、人に対する気の使い方も複雑に。特に部活は、先輩・後輩の上下の関係が強くなっていくため、これがストレスになることもあるのです。

3.定期テストによる評価

中学では小学校ではなかった定期テストが始まります。そのためにテスト勉強というこれまで経験したことのないスタイルが必要になっていくと同時に学習内容がなかり難しくなるために、中学生になって成績が悪くなり、不登校の原因になることも少なくありません。

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