- 機能不全家族の中にいるとどのような心理状態になる?
- その1 生理的欲求を十分に満たすことができない
- その2 精神的に常に安心できない
- その3 存在を否定される
- その4 子どもに対しての過干渉と無関心の差が激しい
- その5 過剰に期待するだけで努力を認めない
- その6 支配やコントロールしようとする
- その7 条件付きの愛情を与える
- その8 兄弟同士・姉妹同士で比較する
- その9 親の機嫌を中心に世界が回っている
- 機能不全家族で育った子供の特徴とは?
- 特徴1 無視をされないように問題のある子を演じる
- 特徴2 怒られるのを避けるために自分が存在していないかのように演じる
- 特徴3 現実を見ることが怖いので逃避する
- 子供が機能不全家族で育った価値観とは?
- その1 感じたことを素直に表現してはいけない
- その2 気づいたことを話してはいけない
- その3 人を信頼してはいけない
- 家庭問題だからと黙認せず、手を差し伸べられる勇気を持とう!
この記事の目次
機能不全家族の中にいるとどのような心理状態になる?
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機能不全家族の中にいると次第に心も体が正常に機能していかなくなり、精神的に安定しなかったり病気になってしまったりとさまざまな障害でてきます。機能不全家族の環境下で長期間を過ごすとどんな心理状態になるのか紹介していきますね。
その1 生理的欲求を十分に満たすことができない
生理的欲求を満足に満たすことができなくなり、体に影響が出てきます。睡眠障害や食欲不振といった状態になるために、体調を崩すことがあるのですね。増えてしまう子、食欲がないので軽食になり栄養が行き届いていない状態の子などさまざまなサインになって現れてきます。しかし、機能不全の環境の中にいるので異変が起きていることに気がつくことが極めて難しいのです。
その2 精神的に常に安心できない
家族の中で恐怖心や不安感でいっぱいになっている人が1人いても、気がつくことは難しいでしょう。恐怖や不安は心が感じているので、子供目線でしっかりとその子自身を見ることができない親にとっては至難の業になります。精神的に安定しない日常が続くような場合には、カウンセラーなど専門家の情報を収集しカウンセリングを受けることも最小限に抑えることにつながるでしょう。
その3 存在を否定される
直接的な言葉で発言していなくても、行動や姿勢で子供にはそのように伝わってしまうことがあります。親が少しでも「その子がいなければ」という思いを持つとその心は、敏感な子供にはダイレクトに伝わってしまうのです。子供が存在を拒否されたら立ち直ることがとても困難になります。
その4 子どもに対しての過干渉と無関心の差が激しい
親の中には、過干渉になる時と無関心になる時の差が大きい人がいます。親の機嫌によって、コロコロ変わるので子供は振り回されることになりますね。親は、子供に対していつも安定して同じ姿勢でないと、子供は訳がわからなくなっていきます。だんだんと、「何を話しても無関心な態度をされたら嫌だ」と思って子供は本音で何も語らなくなっていくのです。子供の心を違った方向から追い詰めているのですね。
その5 過剰に期待するだけで努力を認めない
子供は親にほめられるとどんな小さなことで嬉しいものです。ただ過剰に期待するだけで子供の努力を認めることができないと、がんばる意欲も努力することもできない子供へと発展していきます。子供も何をどうすればいいのかわからず、ただ闇雲にさまようだけになっていくのです。
その6 支配やコントロールしようとする
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親子関係でも、子供をコントロールしようとするのは言語道断。子供とはいえ、中学生や高校生になると自分の気持ちと向き合えるようになっていきます。そして、自分の思いや信念が芽生えてきますね。子供の悪影響を及ぼす毒親のようにエゴでコントロールしようとしても、子供の可能性を絶つだけで何も良いことはありません。