実は日本における若い世代の死因1位は自殺となっています。もちろん理由はさまざまです。しかし学校での問題が原因となっているケースも含まれています。お子さんが「学校に行きたくない」と口に出すのは、親へのSOSかもしれません。今回は子どもが学校に行きたくない理由とその対処法について解説していきます。
- 子どもが学校に行きたくない理由5つ
- 理由1.集団行動が苦手
- 理由2.勉強についていけない
- 理由3.先生やクラスになじめない
- 理由4.体育や給食の時間が苦手
- 理由5.いじめにあっている
- やってはいけない4つのNG行為
- NG行為1.頭ごなしに叱りつける
- NG行為2.無理に学校へ行かせようとする
- NG行為3.理由を問いつめる
- NG行為4.親の意見を押しつける
- 「学校に行きたくない」と言われたときの対処法5つ
- 対処法1.子どもの話をしっかり聞く
- 対処法2.一度休養させる
- 対処法3.夫婦で冷静に話し合う
- 対処法4.転校を考える
- 対処法5.学校以外で勉強の場を設ける
- お子さんとよりよい信頼関係を結びましょう
この記事の目次
子どもが学校に行きたくない理由5つ
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学校に行きたくない理由はお子さんの性格によってさまざまです。なんとなく行きたくない場合もあれば、明確な理由を持っている場合もあるでしょう。まずはどういった理由が多いのか見ていきたいと思います。
理由1.集団行動が苦手
集団行動が苦手な理由はさまざまありますが、中でももともと大人しい性格の子は多くの人がいる状況に圧倒されたり不安を感じたりします。
家族といるときにはハキハキ話せていても、見知らぬ人が多い環境では萎縮して上手に話せなくなってしまう子もいます。そのため友達を作れずに孤立してしまうこともあるでしょう。「学校=緊張する場所」と思ってしまうと、その緊張感から逃れたいという思いで学校に行きたくなくなってしまうのです。
理由2.勉強についていけない
勉強のペースというのは人それぞれです。お子さんの性格によっては勉強になかなか集中できないこともありますし、しっかり先生の話を聞いていたとしても理解が追いつかないこともあります。
また欠席などにより、一時的に授業の内容がわからなくなってしまうこともあるでしょう。もしクラスメイトに馬鹿にされた経験があるなら、それを真に受けて心に傷を負っているかもしれません。
理由3.先生やクラスになじめない
学校に友達がいても、その子が転校してしまったりクラス替えでばらばらになってしまったりするとクラスになじめなくなることがあります。すでに仲良しのグループができあがってしまっている場合、そこに入っていくのは難しいものなのです。
またお子さんと担任教師の性格によっては相性が合わないこともあります。「先生が怖い…」「自分だけ怒られる」という場合は、それをきっかけに学校に行きたくなくなってしまうこともあるでしょう。
理由4.体育や給食の時間が苦手
運動が苦手なお子さんは体育の授業をつらいと感じてしまうことがあります。勉強と違って「自分が上手くできないとチームを組んだ人に迷惑をかけてしまう」というプレッシャーから、さらに苦手意識を持ってしまうのです。
また嫌いな食べ物が多い子や食べるのが遅い子などは、給食の時間に苦手意識を感じる場合があります。担任の先生によっては「給食を残してはいけない」と指導している場合があり、嫌いなものも食べなければならない・時間内に食べきらないといけないといったプレッシャーから学校へ行くのが憂鬱になってしまうのです。
理由5.いじめにあっている
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クラスメイトから嫌がらせやいじめを受けているケースもあるでしょう。いじめは子どもたちのあいだで起こるものと思ってしまいがちですが、ときには先生からいじめのような行為を受けている場合もあります。
また周りの人はいじめと思っていないような行為や言葉でも、本人は深く傷ついてしまっているということも…。こうしたケースにおける「学校に行きたくない」という意思表示は、つらさや我慢の限界が近いサインでもあります。
やってはいけない4つのNG行為
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ここまで子どもが学校に行きたくないと思う理由について解説してきました。お子さんの性格から「これが理由かもしれない…」と当てはまるものを見つけた親御さんもいるかもしれません。とはいえ、親心としては学校に通ってほしいと思うのも事実です。
しかし掛ける言葉を間違ってしまうと、お子さんは両親に対して心を閉ざしてしまうかもしれません。ここからはどういったことがNG行為に該当するのかを見ていきたいと思います。