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反社会性パーソナリティ障害とは?よく見られる特徴を全パーソナリティ障害を把握している筆者が解説

みなさんは反社会性パーソナリティ障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか。また、聞いたことがあるとしても正しい意味や特徴を明確に言えるでしょうか。現代社会において多様性が非常に大切だと言われていますが、パーソナリティ障害も例外ではありません。

本記事ではさまざまなパーソナリティ障害の中でも反社会性パーソナリティ障害の特徴について全パーソナリティ障害を把握している筆者が解説します。しっかりと特徴を把握し、多様化社会を実現していきましょう。また、特徴に多く当てはまった方はしっかりと治療をおこなっていきましょう。

パーソナリティ障害とは?

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まず、パーソナリティ障害とは周囲の人と思考、知覚、行動、対人関係などが他の人と違うことで精神的・肉体的に悪影響がでてくる症状を指す言葉です。

パーソナリティ障害はどのように一般の人と違うかで下記のように分類されます。

・猜疑性・妄想性パーソナリティ障害
・シソイド・統合失調症パーソナリティ障害
・統合失調症パーソナリティ障害
・反社会性パーソナリティ障害
・境界性パーソナリティー障害
・演技性パーソナリティ障害
・自己愛性パーソナリティ障害
・依存性パーソナリティ障害
・回避性パーソナリティ障害
・受動攻撃性パーソナリティ障害

本記事ではこの中でも反社会性パーソナリティ障害について解説します。他のパーソナリティ障害についても知りたい方は以下の記事を確認してみましょう。こちらの記事では上記パーソナリティ障害の概要について解説しています。

反社会性パーソナリティ障害とは?

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反社会性パーソナリティ障害とは一言でまとめると、社会のルールや規律を破ることに罪悪感を感じないことです。他人の興味を引くためや破ることが格好いいと思ってルールを破る方もいますが、この障害はそもそも悪いと思っていないことが特徴になります。罪悪感やいけない事と分かっていながらしているのは反社会性パーソナリティ障害とならないことに注意が必要です。

こちらのパーソナリティ障害は精神病質、社会病質、非社会性パーソナリティ障害とも呼ばれてます。反社会性パーソナリティ障害の発症率は0.2~3.3%と言われており、極端に珍しい障害ではありません。パーソナリティ障害は自分で気づいていないことも非常に多いのでしっかりと特徴を把握していきましょう。

反社会性パーソナリティ障害の具体例として以下の様なものがありますので、より具体的にイメージしてみてください。

23歳、男性。子どもの頃から非行歴があり、中学生時代は少年院で過ごしました。成人後、暴力や万引き、交通違反などでたびたび警察に逮捕されています。一つの仕事が続かず、経済的に困窮した結果、窃盗に至ることもあります。親と同居していますが、家庭内で暴力を振るうこともあります。困り果てた親が精神科病院に連れて行くと「反社会性パーソナリティ障害」と診断されました。

(引用:Heart Clinic,https://www.e-heartclinic.com/kokoro-info/special/personality_4.html)

反社会性パーソナリティ障害の特徴

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ここから反社会性パーソナリティ障害の特徴について解説します。もちろん、これら特徴に1つでも当てはまったからといって即ち反社会性パーソナリティ障害とはなりません。本当に反社会性パーソナリティ障害かどうかは病院などの専門機関での受診が必要です。あくまでも反社会性パーソナリティ障害の特徴例だと認識しておいてください。

特徴1. 人を騙すことに罪悪感を感じない

特徴の1つ目は、人を騙すことに罪悪感を感じないことです。一般的に、人に嘘ついたり迷惑をかける時には罪悪感というものが生まれますよね。しかし、反社会性パーソナリティ障害の方は一切罪悪感を感じず、人を騙すことができるのです。

しかし、ただ単に嘘をつくのでは虚言癖になってしまいます。反社会性パーソナリティ障害の方はあくまでも目的があって嘘をつくという事を覚えておきましょう。その目的は人によって異なりますが、主にお金、権力、性行為などを得るために嘘をつくことが多いと言われています。

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