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HSPとは?実はあなたもそうかも?特徴と4つの種類・対処法をHSP気質の筆者が解説

「人と長時間一緒に過ごすと疲れてしまう…」「不機嫌な人が近くにいると緊張する…」
こういった経験はありませんか?もしあるとしたら、あなたもHSPの気質をもっているかもしれません。日本では「とても敏感な人」「繊細すぎる人」などと表現されるHSP。最近では「繊細さん」とよばれることも多いようです。このことからすべてのHSPが内気で大人しいと思われがちですが、実はそうでもないのです。それでは、HSPとはどのような特徴をもった人のことなのでしょうか?ここではHSP気質の筆者が「HSPの特徴」と「HSPの種類」について解説していきます。

あなたはいくつ当てはまる?チェックリストで自己診断

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HSPとは『Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)』の略称で、エレイン・N・アーロン博士が提唱した気質のことです。感受性が高いため周囲のさまざまなものが刺激となってしまい、HSPではない人にくらべて疲れやすいという特徴があります。まずはあなたがHSPの気質をもっているか、以下の診断テストでチェックしてみましょう。

次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。まったく当てはまらないか、あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。

□自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
□他人の気分に左右される
□痛みにとても敏感である
□忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、
 刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
□カフェインに敏感に反応する
□明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
□豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
□騒音に悩まされやすい
□美術や音楽に深く心動かされる
□とても良心的である
□すぐにびっくりする(仰天する)
□短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
□人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
□一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
□ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
□暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
□あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
□空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
□生活に変化があると混乱する
□デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
□動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
□仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、
 緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
□子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正解です。たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。

出典:『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』
エレイン・N・アーロン(著)、冨田香里(翻訳)、SBクリエイティブ(出版)

HSPの特徴とは?4つの性質「DOES」

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診断テストの結果、「今まで気づかなかったけれど自分もHSPの気質にあてはまる」と感じた人もいるのではないでしょうか。ここからはHSPの特徴を詳しく掘りさげていきたいと思います。HSPの特徴は大きくわけて4つ。特徴ごとの頭文字をとって「DOES」とよばれています。

特徴1.深く情報を処理する(深く考える) -Depth-

HSPは周囲のさまざまな情報を感じとり、ほかの人が考えないようなことまで深く思考してしまう傾向があります。そのため周りからは「考えすぎだよ」「そんなことを気にしていたの?」といわれることも。

・かんたんに答えがでないことも深く考える
・自分の発した言葉が異なった意味で相手に伝わってしまったのではないかと気にしてしまう
・これを行った結果どんなことが起こるのか、あれこれ考えてしまい行動が遅れてしまう

特徴2.過剰に刺激を受けやすい -Overstimulation–

「大きな音や光」「暑さや寒さ」「痛みや匂い」など、五感におけるさまざまな刺激に対し敏感に反応してしまう傾向があります。

・職場で怒鳴り声がひびいていると自分のことではなくても緊張する
・ざらざらとした質感の寝具では深く眠れない
・突然声をかけられると、びくっと肩がふるえるほど驚く

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