人生の悩み心や体

HSPとは?実はあなたもそうかも?特徴と4つの種類・対処法をHSP気質の筆者が解説

・人から好かれやすい
・リーダーシップがある
・フットワークが軽い
・傷つきやすい(積極的に人と交流するため、結果的に傷つく機会も増えてしまう)
・燃えつきるまでがんばってしまう傾向がある

楽な気持ちで過ごすために

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ここまでHSPの特徴や種類をご紹介してきましたが、HSPとは「生まれながらに与えられた気質」であり病気ではありません。病院で治療できるものではないため、自身の気質と上手につきあっていく必要があります。自分を理解しないままにがんばってしまうと、心のバランスをくずしてしまうこともあるでしょう。HSPが自分らしく、楽な気持ちで日々を過ごすにはどうすればいいのでしょうか。うつ病の経験もある筆者が、対処法をお伝えいたします。

1.自分の問題と相手の問題を切り分けよう

HSPはよく気づきすぎてしまうために、ほかの人の悩みを自分のことのように感じてしまう傾向があります。例えば職場の同僚に対し「仕事をたくさん抱えているみたいだな…手伝ってあげたほうがいいかな…」と思うなど、まわりを気にして自分の仕事が手につかなくなることも。

まず「相手の抱えている問題は相手のものだ」という認識をもつよう心がけましょう。HSPは先回りして手助けをしてしまう傾向がありますが、実は自分が手をかさなくてもまるく収まっていることのほうが多いのです。

行動するのは助けをもとめられてからでも大丈夫。あなただって、やりたいことややらなければならないことがあるはずです。自分を優先してもいいのだということを忘れずにいてください。

2.一人の時間をつくってしっかり回復

HSPは知らず知らずのうちに周囲からたくさんの刺激を受け、それが蓄積されることでどんどん疲弊していきます。これは外向型HSPも同様で、人と会っているときは楽しいのですが家に帰ると疲れがどっと押し寄せてくることも。

そんなときはひとりの時間をつくるよう心がけてみてください。(筆者も疲労を感じたときは、明かりを消した暗い部屋で好きな音楽を聴くなどして過ごすようにしています。)

五感それぞれから受ける刺激の度合いは人によって異なるため、自分にあった休みかたを探してみましょう。視覚から刺激を受けやすい人はなるべく光を遮断する、聴覚から刺激を受けやすい人はなるべく静かな環境で過ごすなど。触覚が敏感な人は、肌触りのいい部屋着をきてふかふかのソファーでくつろぐというのもおすすめです。

3.自分自身の心の声を聞こう

HSPは刺激に弱いため、どうしても生きづらさを感じてしまうことがあります。たしかに「繊細で傷つきやすい」といったネガティブな特徴に目がいきがちですが、ささいなことから喜びを得られるのもHSPの特徴なのです。何気ない「ありがとう」という言葉に、目が潤んでしまうほどの嬉しさを感じたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

もしHSPのあなたが今の環境でつらい思いをしているのであれば、「どういった点がつらいのか」「どんな環境なら改善されるのか」を紙に書き出してみてください。たとえば仕事がつらくて辞めたいのだとしたら、「どうして辞めたいのか」「上司との相談で改善できるのか、辞めないと改善できないのか」など。

深く思考できるあなたなら、情報を整理し掘りさげることで自分の本当の望みや想いが見えてくるはずです。その望みを叶えてあげられないか、ぜひ自分の心と相談してみてください。

重要なのは自分の気質と上手に付きあっていくこと

HSPとはどのような人なのか、おわかりいただけたでしょうか。もし身近にHSPの特徴に当てはまる人がいたなら、「こんな気質の人もいるみたいだよ」とぜひ教えてあげてください。その人の心が少し軽くなるかもしれません。

HSPは繊細で刺激を受けやすいため傷つくことも多いかと思います。しかしネガティブな刺激だけではなく、ポジティブな刺激もたくさん受けとっていけるはずなのです。自分にあった環境や生き方を模索して、幸福度の高い人生を歩んでいただければと思います。あなたを幸せにできるのはあなただけだということを、どうか忘れずに。

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