お風呂入れないのはなぜ?メンタルや気力の問題?5つの対策やうつとの関係を心理学に詳しい筆者が解説 – Mistory[ミストリー]
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お風呂入れないのはなぜ?メンタルや気力の問題?5つの対策やうつとの関係を心理学に詳しい筆者が解説

「あまりにも疲れていてお風呂に入れない」そんな状態は誰もが経験したことがあります。しかし、頻繁にお風呂に入れない状態が発生する場合はメンタルや体に何かしら問題がある可能性もあります。入浴に対するストレスが強すぎる場合も同様です。そこで今回は、お風呂に入れないときの考えられる理由やメンタルの状態を心理学に詳しい筆者が解説します。お風呂への苦手意識が強い人や、入浴の疲労感が強い人などはぜひチェックしてみてください。

「お風呂に入る気力がない」はうつやメンタル不調のサイン?

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お風呂に入る気力がどうしても湧かないという状態は、うつやメンタルの不調のサインである可能性があります。うつやメンタルが不調な状況に陥ると、あらゆることに対する気力や判断力が低下するのです。このメンタル状況が続くと、日常的な行動であるはずの入浴のハードルが格段に高くなってしまいます。些細なことにもストレスを感じやすくなり、入浴が億劫になってしまうことが多いようです。

そのため、入浴できない日が増えてきたり、入浴に対するストレスが強すぎたりする場合は、速やかにメンタルクリニックを受診しましょう。メンタルの疲労が原因である場合は十分な休息をとって様子を見てみるのもおすすめです。しかしメンタルの状態を自己判断する難しいため、少しでも違和感があればすぐに専門医やカウンセラーに相談してみてください。

また逆説的ですが、毎日の入浴はうつ病の予防になることも判明しています。習慣的な入浴でで得られる温熱作用は自律神経のバランス調整に効果的であり、抑うつ予防作用が見込める可能性があるのです。

参考:高齢者の浴槽入浴頻度と抑うつ発症との関連 JAGES プロジェクトによる 6 年間のコホート研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki/advpub/0/advpub_2359/_pdf/-char/en

「お風呂に入れない」「お風呂がめんどくさい」がうつのはじまりなのはなぜ?

お風呂に入れない・お風呂がめんどくさいは、うつによって生じる思考力や気力、体力の低下の始まりを知らせる症状である可能性があります。うつが気力・判断力・体力・意欲などに悪影響を与えるため、その結果「お風呂に対する考えの変化」という形で現れるのです。もちろんこれは誰にでも起こる日常的な心理・身体的な状態といえます。仕事で疲れていたり、寝不足であったりなどコンディションによって日常的に発生するでしょう。特にメンタルの不調やうつを抱えていなくても発生する何気ない感情です。そのため「うつのはじまり」を見逃してしまう人も少なくありません。

お風呂に入らない・歯を磨かない・片付けられないなどの状態から判明する心の病気

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お風呂に入らない・入れないという状態に加えて、歯を磨かない、身の回りの片付けができないなどの状態にも陥っている場合は、心の病気が進行している可能性があります。これらの状態は『セルフネグレクト』と呼ばれ、心の病気で引き起こされやすいと考えられているので要注意です。また、うつ病や統合失調症、PTSD、不安症、強迫性障害、老化などによってもセルフネグレクトは発生します。自分の状態を分析し、セルフネグレクトの傾向がある場合は速やかに医療機関へ相談しましょう。

自律神経失調症・適応障害・不安障害でもお風呂に入れない?

自律神経失調症・適応障害・不安障害でも入浴は難しくなります。これらの障害は精神的にも身体的にも不調になりやすく、入浴が難しい状態に陥ってしまう人が多いのです。入浴できなくなるのは珍しい症状でないので自分を責める必要はありません。「気の持ちよう」と考える人も少なくありませんが、これらの障害では動悸や息苦しさ、体の痛み・痺れ、吐き気、腹部不快感などを実感することも多々あります。精神的・身体的不快感が総合的に生活の質を下げてしまうのです。

「お風呂に入れない病」を解決するスゴ技?5つの対策を紹介

ここからは、お風呂に入れないという状況にアプローチできる対策を紹介します。誰にでも効果があるわけではありませんが、一般的にお風呂に入りやすくなるような対策なので、ぜひ試してみてください。どの対策も実践が難しくないので何気なく試せるでしょう。

1:入浴中の楽しみを作る

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入浴へのモチベーションを高めるために、入浴中の楽しみを作ってみましょう。音楽を聴く、美味しい飲み物を飲む、ゲームや読書を楽しむ、映画やドラマを観る、歌を歌うなど簡単にできる楽しみを実践してみるのがおすすめです。「お風呂は好きなことをリラックスしながら楽しむ空間」と認識するようにすると、入浴への意欲が高まりやすくなります。お風呂へのイメージが良いものになれば、ハードルも低くなるはずです。

2:習慣に捉われず好きなタイミングで入浴する

「毎日1〜2回は入浴しなくてはならない」という一般的な習慣にとらわれないようにするのもひとつの対策です。自分の気分や体調が良いときに、時間や間隔を気にせずに好きなタイミングで入浴するようにしましょう。このように考え方を変えるだけで、毎日入浴できないことに対する罪悪感が減少します。

また、ハーバード・ヘルス・パブリッシングの記事によれば、「毎日の入浴」は人間にとって必要不可欠なものではないともされているのです。シュマーリング医学博士は、一般的な人々は基本的に週に数回の入浴で十分であり、毎日無理に入浴する必要はないとしています。頻繁な入浴は、健康な肌の善玉バクテリアや微生物のバランスを崩してしまう恐れもあるそうです。

参考:Showering daily — is it necessary? Harvard Health Publishing
https://www.health.harvard.edu/blog/showering-daily-is-it-necessary-2019062617193

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