筆者も過去に友人から、飼っていたフェレットを亡くしたと連絡があったとき言葉に詰まった経験があり、困りました。今回は、ペットを亡くした人にかける言葉を解説します。
ペットを亡くす悲しみは家族を亡くしたのと同じ
ペットといっても、飼い主にとっては家族と同じです。長ければ十数年、毎日欠かさずエサや散歩などのお世話をしていたペットがいなくなるということは、大きな喪失感を伴います。生き物の命が失われたという重みを受け止めて配慮しましょう。
1. 飼い主の気持ちに寄り添う
ペットを亡くした飼い主がどれほど悲嘆に暮れているかを想像しましょう。悲しみの涙は枯れることなく、何も手につかない状態かもしれません。呆然としている飼い主の気持ちにやさしく寄り添うことをいちばんに考えてください。
眠れていないようなら少し休むことをすすめ、食べていないようなら何か口に入れるようにすすめましょう。そばにいるよ、大丈夫だよ、と声をかけるのも良いです。
2. 報告のメールは放置せず、早め返信を
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ペットが亡くなったことをメールで知らされたときは、どう返信していいか迷いますよね。きちんと文面を考えるため、つい後回しにしてしまいがちですが、どうぞ早めに返してあげてください。時間が経つと送りにくくなります。
ただでさえつらい思いをしながら送ったメールに返信がなければ、見捨てられたような気持ちになるかもしれません。飼い主の心は弱っています。文面は短くてもいいので、とにかく返信をしましょう。
ペットを亡くした人にかける言葉
具体的にどんな言葉をかけるか、どんなメールを送ればいいかをご紹介します。相手との関係性や、ペットが亡くなった原因(病気・事故など)によって多少変わりますが、基本的には同じです。家族を亡くした人にかける言葉と同様に考えてください。
1. ご冥福をお祈りします
「ご冥福をお祈りします」とは、亡くなった方が冥土(死後の世界)でも幸せであるようにという祈りの言葉です。そのため飼い主に向けてではなく、亡くなったペットの魂に向けて使います。メールの文章で書くときは「○○ちゃん(ペット)のご冥福をお祈りします」と書きましょう。
他にも「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」など、人間が亡くなったとき使う言葉はペットの場合にも有効です。これらは対面でもメールでも使えますので、憶えておいてください。
2. つらかったね、悲しいね
悲しむ飼い主の気持ちに寄り添い、気持ちを言葉にしてあげましょう。理性を保ち、悲しみを表に出せずに苦しんでいる飼い主がいたら、声をかけて「泣いていいんだよ」と言ってあげてください。
飼い主はまだショックから立ち直れず、緊張状態にあるかもしれません。肩の力を抜いて、悲しむときは思い切り悲しませてあげることもやさしさです。
3. ○○ちゃん(ペットの名前)は幸せだったよ
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ペットを亡くした飼い主の胸には後悔がたくさんあります。もっとああしていれば、あのときこうしていればと、最期のときを思い返しては悔やんでいるのです。
あなたにお世話してもらえたペットは幸せだったよと、安心させてあげてください。あなたみたいな素敵な飼い主の元で暮らせたペットは、きっと天国に行っているよと、声をかけてあげましょう。