人間関係恋愛

依存性パーソナリティ障害とは?恋愛傾向や克服するための5つの方法など心理学好きな筆者が解説

誰しも好きな人と付き合うことができたら、ずっと一緒にいたいと思ったり、友達との予定よりも優先させたいと少なからず思うでしょう。ですが、それが行き過ぎた状態が「依存」です。依存している状態とは相手なしでは生きられない、一人になると強い不安感に襲われるなどの過剰なもの。付き合っている恋人にも負担がかかりますし、何より自分自身も精神的に苦しいです。本記事では、依存性パーソナリティ障害の恋愛傾向と5つの克服方法を、心理学好きな筆者が解説します。

依存性パーソナリティ障害とは?

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依存性パーソナリティ障害とは、「親や配偶者などの他者に依存し、自分の面倒をみてもらおうと過剰に要求することによって、日常生活に支障をきたす障害」です。たとえば、今日着る服を一人で選べない、食べるものを決められない、どれを買おうか選べない、など日常生活において他人に頼らずして、自分一人で生きていくことができない状態をいいます。また、依存している人と離れることを極度に恐れ、一人きりになるとパニック状態に陥ったり、強い不安感に襲われるでしょう。

このような依存性パーソナリティ障害の人は、恋人ができるとその人に依存する「恋愛依存症」になる率が非常に高いです。生活の中心が恋人になってしまい、その人なしでは生きていけないと思い込んでしまいます。そのため、恋人に嫌われないように相手からの過度な要求にも答えたり、従属的な関係になりやすいのが特徴です。

依存性パーソナリティ障害の恋愛傾向

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「恋人が大好き」なのと、「依存」は似ているようで全く異なります。一人になると急激な不安に襲われて、相手なしでは生きられないのが依存の状態です。そんな依存性パーソナリティ障害の人の恋愛傾向についてご紹介します。

その1 相手中心の生活になってしまう

依存性パーソナリティ障害の人は、恋愛をすると生活がすべて恋人中心になってしまいます。友達との約束よりも恋人との約束の方が優先なのは当たり前で、恋人ができてから急に付き合いが悪くなったと思われることはよくある話です。ときには、仕事よりも恋人を優先することもあるでしょう。服装の好みや性格も付き合う相手によってコロコロと変わるため、周囲の人を混乱させます。

その2 相手のために自分を犠牲にする

依存性パーソナリティ障害の人は、恋人のためなら自分を犠牲にしても構わないという考えを持っています。たとえば、自分が仕事でどんなに疲れていようと、恋人に会いたいと言われれば夜中でも構わず会いに行くこともあるでしょう。また、恋人と喧嘩をしたときや浮気をされた場合など、相手に非があるケースでも全て自分が悪いのだと思ってしまう傾向があります。

その3 連絡が少しでも遅いと不安になる

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恋人に依存しているため、少しでも連絡が遅かったりすると不安になるのが依存性パーソナリティ障害の特徴です。誰でも恋人から連絡が来たときは嬉しいと思いますし、反対に返事が2〜3日来なければ「何かあったのかな?」と疑問に思うことはあるでしょう。ですが、返事がたったの数分来ないだけでも不安になったり、すぐに浮気を疑ったりするのは少し過剰だといえますよね。なかには、相手に何度も電話をかけてしまい迷惑がられる人もいます。

その4 関係を繋ぎ止めるために何でもする

依存性パーソナリティ障害の人にとって、恋人は生活の中心なのです。そのため、もしも別れることになれば、この先一人では生きていけないという不安があり、何より恋人と別れることを一番避けたいと思っています。ですので恋人との関係を繋ぎ止めるためなら、相手の要求を何でも聞き入れたりとあらゆる手を尽くし、手段を厭わないでしょう。なかには、自傷行為をすることで相手を繋ぎ止めようとする人もいます。

その5 すぐに肉体関係を持ってしまう

依存性パーソナリティ障害の人は、異性とすぐに肉体関係を持ってしまう傾向もみられます。なぜなら、愛情に飢えているため肉体関係を持つことで、一時的にでも人の温もりを感じたいからです。出会ってすぐの人と肉体関係を持ってしまうのは、非常にリスクが高いのでオススメはできません。

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