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カルマ・業とは何か?つくられ方・清算の仕方・今世への影響・6つの解消方法についてヒーリング経験のある筆者が解説

カルマや業という言葉を、聞いたことがありますか?仏教に興味のある人は、説法などで聞いたことがあるかもしれませんね。

カルマは悪いイメージを持たれることが多いようですが、悪いことだけがカルマではありません。カルマは、自然の摂理に似ています。原因があって、結果が起こることがカルマなのです。輪廻転生を繰り返す中で、魂を成長させるために存在しています。

それではカルマ/業とは何か・つくられ方・清算の仕方・今世への影響・6つの解消方法についてヒーリング経験のある筆者が解説します。

カルマ・業とは?

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過去に自分がした行為の結果のことを、カルマ・業といいます。カルマはヒンドゥー教の教えで、語源はサンスクリット語のカルマンです。仏教にも同じ考えがあり、業といいます。カルマンも業も、「行為」という意味です。

良い行いは良い出来事となって、自分の元へ返ってきます。悪い行いもまた、悪い出来事となって返ってくるのです。

自然の摂理や、因果応報と同じといえるでしょう。誤解されがちですが、良いことも悪いこともどちらもカルマなのです。輪廻転生を繰り返す中で魂の持つ「宿命」、その人の持つ「課題」といえます。

カルマのつくられ方

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良いこと・悪いことを行なったり言ったりというのは、お分かりになることでしょう。ところが行う・言うだけでなく、心の中で「思う」だけでもカルマになります。それは心で思ってから、行ったり言ったりするからなのです。「意思」を持つことを含めた、全ての行為がカルマとなります。

そのため悪い結果になったとしても、意思を持たずに行ったことはカルマにはなりません。意図せず、何気なく行って出た結果のことです。また行動につながらなくても、怒り・恨み・妬みといったネガティブな感情は悪いカルマになってしまいます。

仏教の三業とは

・身業:行動/行ったこと
・口業:言葉/言ったこと
・意業:心/思ったこと

カルマはエゴが生み出す

カルマは、エゴが生み出しているとも考えられています。エゴは、自我・自尊心のことです。またエゴイズムは、利己主義のことをいいます。

他人に迷惑をかけてでも自分が得するためだけに行動することが、悪いカルマを生み出すのかもしれません。自分さえ良ければいいという、自個中心的な考え方のことです。

他人のことを思える、慈愛の心が良いカルマには必要になります。

何のためにカルマがあるのか?

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カルマは、魂を成長させるために存在します。その人が抱える問題を体験して、理解させ成長させるためです。例えば人に、痛みを与えたとします。その痛みを知るには同じ体験をしないと、どんなに痛くてつらいことなのか理解できないですよね。

自分のしたことで、相手がどんな思いをするのか。それを知るために、自分のした行為がそのまま自分へと返ってくるのです。理解するだけでは、意味がありません。相手の痛みを知って、同じ過ちを繰り返さないためにカルマが存在します。

もちろん、悪いことだけがカルマではないのです。良いことも悪いことも知って、魂が成長するためにカルマは存在します。

カルマの清算の考え方

人生の中で良い行いをすることもあれば、悪い行いをすることもあります。それでは、カルマはどうやって清算されていくのでしょうか。

分かりやすくすると、貯金やポイントと同じようなものだと考えてください。良い行いをすると、良いカルマがプラスされます。悪い行いをすると、悪いカルマにプラスされるのです。良いカルマと悪いカルマは別のものとして、それぞれにプラスされたりマイナスされたりしています。

良いカルマの清算

良いカルマを貯めるには、良い行いをすることですね。仏教でいう「徳を積む」ことです。

良いカルマが溜まると、幸運に恵まれます。素敵な人に出会えたり、欲しかった物が手に入ったりと何かいいことが起きるのです。

すると今まで溜まっていた良いカルマから、幸運なことの分だけカルマが引かれます。例えば良いカルマが100溜まっていて、30に値する幸運なことが起こるとしますね。すると残りの良いカルマは30引かれて、70になるといった考え方です。

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