今回は、そんな黒猫が実は縁起が良いとされる3つの理由をスピリチュアル好きの筆者が詳しく解説!黒猫がもたらすご利益なども紹介しているので是非チェックしてみてください。
- 日本における黒猫の印象
- 海外における黒猫の印象
- イングランド:漁師の守り神
- スコットランド:金運上昇
- エジプト:バステト神の象徴
- 南フランス:魔法の猫
- イタリア:死の象徴
- アメリカ:幸運の象徴
- アイルランド:伝染病の象徴
- イギリス:ラッキーキャット
- ドイツ:不幸の象徴
- ベルギー:魔女の使い
- ニュージーランド:妖精の化身
- 黒猫が実は縁起が良いとされる3つの理由
- 1:毛の色があんこに似ているため
- 2:結核が治ると言われていたため
- 3:暗闇でも目がはっきりと見えるため
- 黒猫がもたらす4つのご利益
- 1:魔除け
- 2:家内安全
- 3:商売繁盛
- 4:恋愛運上昇
- 夏目漱石も黒猫を可愛がっていた
- 黒猫にまつわる幸せのジンクス
- 黒猫を見かける:幸運が訪れる前兆
- 黒猫と目が合う:肯定のサイン
- 黒猫が寄ってくる:厄払い
- 神社で黒猫に会う:浄化のサイン
- 黒猫と暮らすと起こること
- 黒猫は邪悪なものを払い幸せを運んでくれる!
この記事の目次
日本における黒猫の印象
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日本では古来より黒猫を「幸福を運んでくれる動物」として考え、可愛がっていました。縁起の良い存在として飼う人が多かったり、文学にたびたび登場しており、とても親しまれていたのです。記録によれば平安時代には既に黒猫を飼っている人がいたと言われており、なんと日本の第59代天皇である宇多天皇も黒猫を飼っていたと宇多天皇の日記である寛平御記に記されています。
さらに江戸時代にも黒猫ブームが起こったとされ、多くの人が黒猫を敬っていたようです。飼うだけでなく招き猫にして飾ることも多く、そのご利益が大きいものだと考えられていたことがわかります。しかし明治40年頃に海外の魔女狩り文化などの黒猫にまつわる悪いイメージが輸入され、日本にも「黒猫は不吉」という考えが生まれました。1843年(天保14年)に発表されたエドガー・アラン・ポーの小説の「黒猫」によって、不吉だと思われるようになったという説もあります。
海外における黒猫の印象
海外では、日本と違って縁起が悪いと考える国も多くあります。昔からの言い伝えや風習などによって、黒猫は魔の使いであったり、疫病の根源だと考えたりすることが多かったようです。そのため、黒猫を集めて大量虐殺するような悲劇的な風習を持つ国もありました。
一方で日本と同じように黒猫を幸せの象徴として考える国も多く、古来より黒猫を家族に迎えたり、町中で大切にしたりしている地域もあります。特に古代のケルトや北欧では、神聖な存在とされていました。そんな国々をはじめとする多くの国ではそれぞれ幸運の捉え方やご利益も異なるため、黒猫は幅広い文化に馴染む多様な意味合いを持っています。
イングランド:漁師の守り神
イングランドでは黒猫は漁師の守り神とされています。一緒に船に乗せて漁に連れ出したり、留守宅に置いて家を守ってもらったりしていました。航海に猫を連れて行くのは、もともとは船のネズミ退治が目的だったそうです。また、黒猫が家に入ってきたり、住み着いたりした場合も、幸運がやってくると考えられています。加えて黒猫モチーフのものも縁起が良いとされており、お祝いに黒猫のグッズを送る風習もあるようです。
スコットランド:金運上昇
スコットランドでは飼われていない黒猫を見かけたら、金運が上昇すると言われており、野良の黒猫を見かけたら餌付けをする習慣があります。また、子宝に恵まれない人も野良の黒猫と触れ合うと子供を授かるとも信じられているそうです。さらに黒猫は幸福を運ぶ妖精の化身であるとも考えられ、黒猫が目の前を横切ると幸せになれるとも伝えられています。加えて黒猫には予知能力があり、家に黒猫が訪れることは繁栄の前兆でもあるそう。
エジプト:バステト神の象徴
紀元前2800年頃のエジプトの古代神話には、頭部が黒猫の有名な女神であるバステト神が登場します。もともとはメスのライオンをベースとした女性像でしたが、時代の流れと共に猫へと変化していきました。そのことから黒猫はとても尊い存在として、王様を含む国中の人々が崇拝していたそうです。その崇拝はとても根強く、黒猫輸出禁止令まで作られたと言われています。
南フランス:魔法の猫
南フランスでは、黒猫は不思議な力を持った魔法の猫だと考えられています。その力は幸運をもたらしてくれるものだと信じられており、黒猫を見かけたら敬意をもって接し、餌をあげたり撫でてあげたりすると、幸運になれるそうです。
イタリア:死の象徴
イタリアでは黒猫が病人のベッドにいると、その病人は確実に亡くなると信じられており、病人の近くには絶対に黒猫を近付けないようにしていました。黒猫が飼っていた家では、場合によっては殺処分することもあったそうです。さらに中世のヨーロッパで行われていた魔女狩りの影響もあり、黒猫は魔女の使いとされ、魔女と判断された人々と一緒に焼き殺されたとも伝えられています。そんな言い伝えで毎年数万匹以上の黒猫が殺処分されていましたが、動物愛護団体によりその習慣は撤廃されました。そして毎年11月17日は、犠牲になった黒猫に対する供養を行う「猫の日」になったそうです。
アメリカ:幸運の象徴
アメリカでは家にいつのまにか黒猫が棲みついていたら、その家には幸運と繁栄がもたらされると信じられているそうです。さらに毎年6月4日には、猫を愛でる日という「National Hug Your Cat Day(あなたの飼い猫を抱きしめる日)」も制定されました。
アイルランド:伝染病の象徴
アイルランドでは月夜に外を歩き、目の前を黒猫が横切ると伝染病で命を落とすと信じられていました。この迷信は、当時アイルランドで深刻な伝染病が流行っていたからできたとも言われています。一方では、人の生涯を表すと考えられる月の満ち欠けと、黒猫の瞳が同一視されていたためでもあるそうです。真っ黒な毛色は新月の夜を表すと考えられ、死を意味すると考えられました。さらに、アイルランドにも魔女の文化があったため、黒猫を不吉だと考えることも多かったそうです。