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アダルトチルドレンとはどんな人?その意味や特徴などを3人の子を持つ筆者が解説

この数年の間に「アダルトチルドレン」という言葉をネットやテレビでよく目にするようになりました。しかし、この言葉だけがひとり歩きしていて、実際にどんな人たちのことを指しているのか正しく理解していない人も少なくありません。そこでこの記事では3人の子を持つ筆者がアダルトチルドレンについて解説します。

アダルトチルドレンの意味

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「アダルトチルドレン」の意味を尋ねられたら「成人しても大人になりきれない人」「精神的に成長しきれていない大人」と答える人も少なくありません。ですが、その解釈は少し間違っていて、「アダルトチルドレン」というのは、「幼少の頃に家庭内でのトラウマ(心的外傷)によって心に傷を負った大人になった人たち」のことを言います。

1.アダルトチルドレンは大人になりきれていない人?

アダルトチルドレンは、大人になりきれていない人という意味ではありません。子供の頃に家庭での経験を今でも引きずっていて、成人になってからも生活していく上で大きな支障が残っていると思われる人たちのことを指します。ただ、このアダルトチルドレンを具体的に見定めることは、容易ではないのも事実。定義も難しく、育った家庭環境や親の問題など彼らがおっているトラウマによってその性格も多岐にわたり、さらにアダルトチルドレンは「自尊心が低い」という共通点が挙げられます。

2.幼い頃に家庭内のトラウマを持つ人

人が自己肯定感を高め自我と自尊心が持てるようになるのは、成長する中で親からの愛情や環境が重要です。しかし、幼い頃に親に問題があり虐待されていたり、親の望む通りに成長しなければ愛されないといった場合に、それが深いトラウマになります。そうなると、子供は自尊心を持てず「価値のない人間」と思い込んだまま成長し、親の虐待や過度な期待に縛られたために「自分の感情がわからない」「生きがいが他人」「良い人でいなければいけない」「居場所がない」というような偏った感情が生まれ、苦しい思いをするのです。

アダルトチルドレンの特徴

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ここから先は、アダルトチルドレンに見られる特徴について解説します。自身に当てはまるところはないか、また身近にこのような人がいないか参考にしてみてください。

1.他人に依存しがち

アダルトチルドレンの特徴を見ると、他人に依存し過ぎる傾向が。自己肯定感・自尊心が低いため、良好な人間関係を築くことを苦手としています。自尊心の低い人は、自身の存在意義を周りの人たちの評価、愛されることで見い出そうとしているので、無理して他人に好かれようとしたり、相手の言いなりになってしまうことも少なくありません。しかも、相手とのお互いに依存する関係に陥りやすいため、自立できなくなってしまうこともあるのです。

2.うつ病になりやすい

うつ病になりやすいのも、アダルトチルドレンの特徴のひとつ。日常生活の中で生きることそのものが辛くなり、ストレスを溜め込みうつ病になる可能性も。またアルコール依存・摂食障害・適応障害などの精神疾患の引き金になることもあり、パーソナリティ障害や心的外傷後ストレス障害と診断されて、日常生活に支障をきたしている人もいます。

アダルトチルドレンの原因

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アダルトチルドレンの原因は一つだけではありません。ここからはさらに詳しくアダルトチルドレンになってしまう原因について考えてみることにします。

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