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ひふみ祝詞とは?本当は危険?6つの効果や歴史・唱え方を神話好きの筆者が解説!

日本の神々の歴史や、神話が好きな方の中には、ひふみ祝詞を知っている方も多いかもしれません。古より伝わる神様の力を受ける取ることができる祝詞は、私達の心身を浄化してくれる素晴らしい言霊です。落ち込んだ時や自信がない時、荘厳なその力をかりてみるのも1つの手。

本記事ではそんなひふみ祝詞について、神話や日本の歴史が好きな筆者が詳しく解説します。ひふみ祝詞の効果や恩恵を受ける方法だけでなく、歴史や意訳も紹介しているので、少しでも祝詞に興味のある方ご覧になってみてくださいね。

ひふみ祝詞とは?

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ひふみ祝詞とは、1つ1つの言葉に言霊の力が宿るとても強力な祝詞で、ひふみ神言とも呼ばれます。清音である47の音をそれぞれ1回だけ使用して作られており、アナグラムになっているため様々な意味合いが込められているのではないかと考えられていますよ。「ひ・ふ・み・よ」と古来からの数え方を用いており、その数のそれぞれに光や水や風などの神羅万象の意味合いが込められていることから、宇宙の心理を説いた祝詞としても解釈されることも多いようです。

また、ひふみ祝詞は厄を幸せに変えるパワーを持っているとされ、古くから古神道での儀式や鎮魂法で奏上されてきました。日常生活にひふみ祝詞を唱える習慣を取り込むことで、運気が上がったり魂が浄化されると伝えられているのはそのためです。

さらに「ひ・ふ・み・よ」の数え部分は、日本の史書「先代旧事本記」に登場する神の宝である、十種神宝とも解釈されており、神の力が宿った神宝の恩恵を受けられるとも考えられています。

祝詞:神を祀って祈る時に、神職が神前で神に対して奏上する言葉。

十種神宝(とくさのかんだから)

沖津鏡:太陽の分霊ともされている神羅万象を映す鏡。裏面には掟が彫られており、道標にもなります。
辺津鏡:顔を映して清らかか邪気かの判断を行う鏡。息を吹きかけて磨くことで、自己を磨くこともできます。
八握剣:国の安泰を祈祷するための神剣。悪長を祓うこともできます。
生玉:神と人を結ぶ光の玉。この玉を持ち、神に願いを届けたり、神の言葉を受け取ったりします。
足玉:全ての願いを叶える玉。左手に足玉、右手に八握剣持ち、国の繁栄を祈ります。
死返玉:死者を蘇らせる玉。左胸の上に置き、手をかざして呪文を唱え、ゆらゆらと回します。
道返玉:悪霊を封じ、退散させる玉。臍の上部分に置き、手をかざしながら呪文を唱えて使います。
蛇比礼:元来、古代鑪製鉄の神事で溶鋼から下半身を守るための前掛けでしたが、後に地から来る悪霊から身を守るための布となりました。毒蛇を退ける力も持ちます。
蜂比礼:身を隠したり振るうことで、悪霊から身を守る布。不浄なものにかぶせれば、封じ込めることもできます。
品々物之比礼:置いたものが清められる布。死人や病人をこの比礼に寝かせ、死返玉を使った蘇生術を施します。悪霊から宝を隠すときにも使われます。

ひふみ祓詞

ひふみ祝詞には、ひふみ祓詞という言葉も存在しており、どちらも全く同じ文言を持っています。文こそ同じですが、奏上される場面や効果が異なり、似て非なるものと解釈しておくと良いでしょう。祓詞は、心身を浄化し不浄のものを祓うお祓いの力が強いため、主に御祈祷などの神事の前に奏上されます。

奈良県にある石上神宮ではひふみ祓詞を使用しており、現在でも神主などの神職による奏上を聞くことができますよ。個人的に唱える際も、ひふみ祝詞もひふみ祓詞も文言は一緒なので、込める思いや場面によって使い分けることが可能です。

ひふみ祝詞の歴史

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ひふみ祝詞は、日本に伝わる天の岩戸神話に登場する、とても古い祝詞として知られています。天の岩戸神話は、太陽の神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟の神である須佐之男命(すさのおのみこと)の悪行にお怒りになり、岩戸へ隠れてしまう物語です。そして岩戸に隠れてしまった天照大神を外へ連れ出すために、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)は神舞と神歌を披露。その際に詠われたのがひふみ祝詞だとされています。

また、熊本県にある幣立神社の御神体である鑑石の裏には、阿比留草文字でひふみ祝詞が刻まれており、その歴史が計り知れないほどに古く壮大なものであることがわかります。熊本県は天の岩戸がある宮崎県の高千穂とも近いので、天照大神に捧げられたひふみ祝詞が地域の伝承として残っていても不思議はありません。

神道に関わる一部の人々のみにしか知られていなかったひふみ祝詞でしたが、神道家の岡本天明が神の啓示を受けて執筆した「日月神示」という書籍の中で紹介されたことにより、世の中に浸透していきました。

ひふみ祝詞の6つの効果

ひふみ祝詞は厄を幸せに変える力を持っているので、日々ひふみ祝詞を唱えることで、その恩恵や浄化のエネルギーを私達の人生に反映させることができます。神に捧げるための神聖な祝詞には、強力な効果が期待できるので、是非文言を覚えて唱えてみてくださいね。

その1. 負の力を追い払う

ひふみ祝詞には強い浄化作用があり、日々唱えることで心身共に清められ、負の感情や気を祓ってくれる効果があるとされています。不運が続いていたり、心が落ち込みがちな方は特に唱えてみると良いでしょう。

また本来、ポジティブな言葉にはポジティブな気が宿るもの。「幸せ」や「ありがとう」という、日常的な言葉ですら気を浄化させる力を持っているのです。ひふみ祝詞はそのポジティブな力が1つ1つの言葉に込められているため、より強力な浄化作用を持っていると考えられています。

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