人生の悩み

逆パワハラに悩む人へ!よくある事例と対処法をビジネスマン歴30年の筆者が解説

昨今、ビジネス業界ではパワハラ問題に神経を尖らせているのが現状です。パワハラは上司から部下に対するハラスメントだけでなく、部下が上職者に対して行うケースも目立ちつつあり、これを一般的には逆パワハラ呼びます。管理職の人たちも、この問題に頭を悩ませており、大きな社会問題になっているのです。そこでこの記事では、逆パワハラの事例や対処法について、ビジネスマン歴30年の筆者が解説します。

逆パワハラとは?

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逆パワハラは、部下から上司に対して行われるパワハラのことです。近年は多くの企業でハラスメント問題がクローズアップされていますが、上司が部下に色々なプレッシャーをかけたり嫌味を言ったりするイメージが強いのではないでしょうか。しかし、近年は逆パワハラも切実な問題になっています。業務態度や素行が悪い部下に対して少し注意をしただけで、すぐにパワハラだと言って訴える素振りを見せ、仕事を指示しても拒んだりして、上司が頭を抱えることも少なくありません。

逆パワハラを放置するとどうなる?

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逆パワハラがひどい状態で適した対処もせず放置していると、どんな問題が起こってくるのでしょうか。

1.組織や業務に支障をきたす

逆パワハラも問題を放置しておくと部下が上司の業務命令に従わないため、仕事が滞り始めます。最悪の場合、組織や業務にも大きな支障をきたす可能性も。これでは企業として正しい活動ができずに、取引先にも迷惑をかけてしまうでしょう。

2.上司がメンタル的に不調になる

部下から激しく非難されてしまうため、上司のメンタル面が不調になることも考えられます。特にうつ病などの精神的な疾患になり休職するケースも実際に少なくありません。このような逆パワハラをなくすためには、組織を巻き込んで対応して行く必要があるでしょう。

3.訴訟に発展する可能性がある

パワハラが訴訟に発展する可能性もあります。部下が上司から「不条理なことを言われた」として裁判を起こし賠償請求する恐れもあるため、非常にややこしい問題になりかねません。現場も会社側も「まさか訴訟することはないだろう」と甘く考えると大変なことになります。問題が大きくなる前に、会社全体で考えられる対策を講じていかなかければなりません。

よくある逆パワハラの事例

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部下が仕事をしなかったり規律違反をしていれば、注意や指導することは当然です。上司からすれば、「正しく指導しているのだから自分は間違いない」と思っているかもしれません。しかし、相手が予想だにしなかった反応を見せてくることもあります。それも踏まえ逆パワハラでよく見られるケースをご紹介していきましょう。

1.過剰反応

上司が部下の行動に対して指摘や注意をしたことで、過剰な反応を示すという事例があります。就業時間中にも関わらず仕事をしないで私用スマホばかり見ていたり、同僚のサポートを行わなかったりなど、日頃の勤務態度が悪いために上司が業務の中で注意指導をするわけです。しかし、部下が異常に反応して「横暴だ」と騒ぎ立てたりしてしまいます。

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