人生の悩み人間関係

大人になっても兄弟姉妹の仲が悪い原因とは?仲を改善する方法を実体験をもとに解説

親子・兄弟姉妹の縁は、基本的に切れることはありません。しかしながら、幼少のことから大人になってもずっと仲の悪い兄弟姉妹も少なくないのです。なぜ、一つ屋根の下で暮らしている兄弟姉妹なのに、仲が悪くなってしまうのでしょうか。この記事では、兄弟姉妹の仲を改善していく方法について、実体験をもとに筆者が解説します。

大人になっても兄弟姉妹の仲が悪くて悩む親は多い

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親からすれば子供たちが成長し、立派に成人することが切なる願い。その中で親が心を痛めるのは、兄弟姉妹の仲が悪いこと。大人になっても兄弟姉妹の仲が悪い状態でいると、どうしても心が悼むものです。幼い頃から喧嘩や言い争いが絶えず、力のコントロールを知らない子供が手を出し合っている光景を見ると、思わず声を張り上げてしまう。その状態が大人になっても続くと、「仲よく過ごしてほしい」と心から願う親御さんも少なくないのです。

仲が良い兄弟姉妹ばかりではない

中には微笑ましいくらいに仲の良い兄弟姉妹はいるもの。お兄さんが泣いている弟や妹を庇ったり、幼い頃から仲良く公園で遊んでいる仲の良い兄弟姉妹を見ると「どうしてウチだけ仲が悪いのかしら?」と思ってしまうことでしょう。しかし、あるアンケート調査によると家庭の2割弱ほどで兄弟姉妹の仲が良くないという結果が出ているのです。このようなことから、意外と兄弟間で何かしらのトラブルやいさかいを起こしている家庭があることも事実と言っていいかもしれませんね。

兄弟姉妹で仲が悪い原因6選

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なぜ兄弟姉妹で仲が悪くなってしまうのでしょうか?その原因について考えてみましょう。

1.親が子供に優劣をつける

1つは親が兄弟で優劣をつけて育ててきたということが考えられます。親自身は子供たちを平等に育てているつもりでも、上の子に厳しく下の子には甘いというケースが少なくありません。兄弟喧嘩では、どんな理由があっても弟・妹が守られがち。このような親の接し方だと兄弟姉妹間で優劣が生まれてしまい、子供が成人すると仲違いをすることになるわけです。

2.兄弟姉妹で間で劣等感を持つ

2つ目は兄弟姉妹間で劣等感を持ってしまっていることが挙げられます。幼い頃から兄弟で比較し合い、相手に劣等感を抱くというもの。兄が学校の成績が優秀だったり、妹はスポーツ万能で兄・姉よりも活躍していたなど、相手が自分よりも優れているために大人になっても劣等感を消すことができず溝を埋めることができないのです。

3.弟・妹への嫉妬心

3つ目は弟や妹に対する嫉妬心。大人になっても弟・妹と仲良くできないのは、親が下の子ばかり甘やかして、自分は甘えることができなかったということです。兄・姉は親から我慢を強いられていたのに、弟・妹はどんなことをしても許してもらえる。年長であっても、自分だって甘えたいという気持ちがあって当然でしょう。この時の記憶がトラウマとなり、弟・妹に対する嫉妬心になるのです。

4.性格の違い

性格の違いも兄弟姉妹間の仲の悪さに影響を及ぼすことがあります。兄弟の性別が異なると考え方や価値観も違ってきて、会話が成り立たないことも多いでしょう。特に3人以上の兄弟姉妹になってくると、他の兄弟と仲良くできずに自分だけ仲間外れになっている感覚になってしまうのです。そのために大人になっても疎外感が消えずに残っているのでしょう。

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