そこで今回は、部下を潰す上司についてビジネスマン歴30年の筆者が解説していくことにいたします。
部下を潰す上司4つの特徴
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上司は部下を選ぶことができないと言われますが、部下も上司を選ぶことができません。それだけに物事をしっかりと理解してくれる上司であれば、部下は大きく成長することでしょう。しかし、中には部下を潰してしまう上司も少なくありません。
この手の上司はどのような特徴があるのでしょうか?
1.部下を自分の道具にしている
部下を潰す上司の典型的な特徴の1つとして、部下を自分の道具にしているという点が挙げられます。自分自身の評価を上層部から得て出世することしか考えておらず、部下を道具のように扱っているのです。
部下を踏み台にして自分の成果にしてきたため、会社から評価されて若くして出世した人に見られる傾向と言っていいでしょう。
2.部下育成を放棄している
部下育成も上司の大切な役目。その義務を完全に放棄している上司は部下を潰すタイプ。ロクに指導もしていないのに、部下の欠点ばかり文句を入れて、部下の成績が悪いとすぐに叱責しまいます。
自分ができるために部下ができて当然と思っている上司。しかも、部下本人の努力が足りないと思い込んでおり、指導する前に自分でやったほうが早いと上司がサッサと仕事を片づけてしまうことも珍しくありません。
その結果、部下のモチベーションは下がる一方で、やる気を失してしまうのです。そして、部下の人たちは、上司の指示された以上のことをやることはしなくなってしまいます。「言われたことだけをとりあえずやっていればいいや」という心理に陥ってしまうのです。
有能な上司であれば、チーム力を重視しているので、部下の能力を最大に引き出すことにも余念がありません。
3.選り好みが激しい
選り好みが激しいという特徴を持っているのも部下を潰す上司の特徴。好き嫌いが激しいため「可愛くない奴」だと思うと、敵意をむき出しにして攻撃してきます。怒っている時はその感情が態度や表情にすぐ現れて、自分の思い通りに物事が進まないと怒りを爆発させてしまうパワハラ上司と言ってもいいでしょう。
部下の心情などは一切お構いなく、一方的に命令して部下の相談や話も聞く耳を持っていないのです。そのくせ上役の顔色をうかがいながら、ゴマすりなど上にへつらい媚びるので、チーム力が発揮されることがありません。
4.手柄を横取りする
また、部下の手柄を横取りにするのも部下を潰してしまう上司のパターン。本人は大した実力がないのに、上層部から有能な管理職・社員を印象づけたいため、一生懸命やってきた部下の成果を自分の成果のようにしてしまうのです。しかも、部下は完全に消耗品扱い。まさに使い倒すまで手放すことはありません。
しかも、部下が有能であればあるほど、優秀な人材を囲い込んで自分の手柄に仕立て上げます。これでは成長できるはずの部下の潜在能力を潰してしまうことになるわけです。
1.常に自分が正しいと思っている
部下を潰すタイプの上司は常に自分が正しいと思っています。部下を精神的に追いつめて行きながら、自分の頭の中は出世のことしかありません。
しかも、部下を苦しめているという罪悪感が全くなく、部下の立場になって気持ちに共感することができないのです。常に自分の考え・言動が正しいと確信しているので、最悪な人間だと言っても過言ではありません。