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自分の親はもしかして隠れ毒親?何かがおかしいと気づいたら。特徴7つと対処法について毒親に詳しい筆者がお伝えします

毒親とは子供の成長の害になる子育てをする親のことを言いますが、毒親には殴る蹴る喚き散らすといった暴力的な言動で「毒親」と判断できるタイプもあれば、一生懸命育児をしているかのように見えても毒になっている「わかりにくい毒親」もいます。

わかりにくい場合は親子ともに毒親だと認識されず、成長した子どもが幼少期の毒親の影響を抱えたままでも放置されることになりかねません。本記事では毒になる環境で育つも心地よい人生を生きるようになった筆者が、目立たないけれど子どもの心の悪影響を与える「隠れ毒親」について、その7つの特徴と対処法についてご紹介していきます。

隠れ毒親に育てられたらどうなる?3つの反応

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隠れ毒親に育てられると成人してからも「自分が毒親に育てられたの?」となかなか気づくことが出来ません。ですが親御さんと関わると心の中の毒が反応して心身に異変が起きます。もしかして無意識にあなたが親御さんに大きなストレスを抱えて関りを拒絶している可能性が。

そこに親御さんとどのような関係を築いているのかのヒントがあります。拒絶反応の代表的なサインは3つ。チェックしてみましょう。

反応1.親と関わるたびに息苦しさを感じたり落ち込むなどメンタルが不調になる
反応2.親のことを思い出すだけで怒りがわいてきて気分が悪くなる
反応3.親と関わったあと吐き気や腹痛、頭痛といった体調不良を起こす

隠れ毒親の7つの特徴と対処法

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隠れ毒親は穏やかで優しそうに見える親が育児をこなしているように見えがち。ですがその子育ての中で子どもを笑顔で傷つけ生きる力を奪っている毒が存在することも。親子ともに自覚が持てないことが多いのですが、対処していくことで心が楽になっていきますよ。

どのような特徴があるのかについて説明し、対処法をお伝えしていきます。

特徴1.「あなたのためを思って」恩を着せようとする親→罪悪感を捨てて身軽になる

「あなたのため」が口癖。過干渉な親御さんです。一見子煩悩の親に見えることがありますが、そのような方法で子どもにしがみついているだけ。実は自分のことしか考えていません。

例えばパートナーから暴力を受けていても「こどものために離婚できない」といって我慢し続けます。結果子どもは暴力暴言の中で恐怖に晒される環境で育つことに。親の仕事ですら「こどものためにがんばってやっている」という自己犠牲の苦労話になることも。親は「苦労して育ててやった」という意識になり、子どもの中には「親には自分のために苦労をかけたな」という強い罪悪感が残ります。

もしあなたの中に「親に育ててもらった」という罪悪感があるのなら。親の自己犠牲は親の都合でしたことです。いろいろな生き方がある中からそういう人生を選んだのは親御さん自身。その罪悪感、必要ですか?

特徴2.「これくらい出来て当たり前よね」完璧を強いる親→自分が出来ることに目を向ける

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「これくらい出来て当たり前」。学校の勉強や働き方に関して自分が出来ることを子どもにも要求します。または自分が出来ていないのに子供には完璧さを強いる親御さんも。親にとってはそれは「できないと子どもが将来困るから」という設定なので親心があるように見えます。

ですがその気持ちを子どもに押し付けて「なんでこんなこともできないの!」と子供を厳しく叱咤したりお仕置きをするのであれば話は違います。子供は怯え、叱られたくないから何かを頑張るようにでしょう。子どもの中で「こんなこともできない自分なんて」という自己否定が強くなります。

もしあなたの中に「こんな自分ではダメだ」という自分を貶める批判の目があるのなら。できないことばかりに目を向けず、自分ができることを探しましょう。

特徴3.「子どもはいつまでたっても私モノ」子離れしない親→決定権を取り戻す

「子どもは私の所有物」。その意識は子どもが成人して社会人になったり家庭をもってからも続きます。親子とは言えども子供が成人すれば大人同士。毒親は子供をいつまでも赤ちゃん扱いして子離れしようとしないのです。

そのような親は成人している子どもの仕事や交際相手に対して「もう大人のすることだから」と
見守ることが出来ません。ああしなさいこうしなさいと口を出し続けます。子どもはうんざりしながらも「親の意見を受け入れなければならない」と親に従ってしまうことも。

もしあなたが「自分には人生の決定権がない」と思うのなら。意識して「これをしたら親がどう思うか?」という意識は捨ててみませんか?自分のことは自分に決定感があると意識して行動してみるのはいかがでしょう。あなたの人生はあなたのものですよ。

特徴4.「私ってなんてかわいそうなの」自己憐憫がすぎる親→放置の愛情で対応

「私ってかわいそう」。自分を憐れみ常に他者からの援助を求めようとします。親自身が毒親との関係にいまだに苦しんでいたり、結婚相手からの暴力や人間関係のトラブルに耐え続けている場合も。

だからといって問題解決の行動をするわけではありません。辛い、苦しいといいながら自らその状況にとどまり続けるのです。子どもはそのような親をかわいそうに思い「自分が守ってあげなくちゃ誰が守るの?」と親の保護者になってしまうことに。

もしあなたが「かわいそうな親を何とか助けてあげなくては」と思うのなら。「親の問題は親自身で解決しなければならない」という意識に変えてみるとよいですよ。放置の愛情で遠くから見守ることもできます。

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