スピリチュアル死について

大叫喚地獄とはどんなところ?小地獄も合わせてスピリチュアル好きの筆者が大解説!

生きている間に、殺生や邪淫な行為といった悪業を行うと、死後の世界で閻魔様の裁判を受けた後に行くといわれているのが「地獄」ですよね。一口に地獄といっても、日本の地獄は八つに分かれており、更にそこから細かくわかれているといわれています。この記事では、その中の大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)についてスピリチュアル好きの筆者が大解説していきますよ。興味のある人は、是非参考にしてみてくださいね。

大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)とは

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日本の地獄は全部で八つにわかれており、それを八大地獄といいます。八大地獄は一番刑の軽い地獄から始まり、等活地獄(とうかつじごく)・黒縄地獄(こくじょうじごく)・衆合地獄(しゅうごうじごく)・叫喚地獄・大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)・灼熱地獄・大灼熱地獄・阿鼻地獄(あびじごく)の順に並んでいますよ。その八大地獄の中の第五番目にあたるのが、大叫喚地獄です。

大叫喚地獄は、生前に五戒(ごかい)を破った人はもちろん、盗みや窃盗、邪見をした罪深い罪人が、行き着く地獄。熱鉄の鋭い針で、口や舌を何度も刺し抜かれ、呵責(かしゃく)の激しさに大声を上げて叫ぶ場所ともいわれています。生きていれば、口や舌は一度指し抜かれてしまえばなくなりますが、地獄では何度も再生するので、果てしない苦しみを味わうことに…。また、ここでの刑罰は8000年も続くといわれていますよ。

<罪状別の地獄>

【1】統括地獄(とうかつじごく):殺生
【2】黒縄地獄(こくじょうじごく):殺生・盗み
【3】衆合地獄(しゅうごうじごく):殺生・盗み・性行為
【4】叫喚地獄(きょうかんじごく):殺生・盗み・性行為・酒
【5】大叫喚地獄(だいきょうかんじごく):殺生・盗み・性行為・酒・嘘
【6】焦熱地獄(しゃくねつじごく):殺生・盗み・性行為・酒・嘘・仏教冒涜
【7】大焦熱地獄(だいしゃくねつじごく):殺生・盗み・性行為・酒・嘘・仏教冒涜・女性陵辱
【8】無間地獄(むげんじごく):殺生・盗み・性行為・酒・嘘・仏教冒涜・女性陵辱・五逆

大叫喚地獄の中の地獄は全部で18地獄

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大叫喚地獄は、18種類の小地獄で成り立っています。細かい条約によって行き先が変化し、受ける罰も変わりますよ。とはいえど、地獄には変わりないので、耐えがたい苦痛を受けることになるでしょう。その18種類の小地獄を詳しくご紹介していきますね。

1:吼吼処(くくしょ)

恩を仇で返した者や、信頼できる友人に嘘をついて信頼を裏切った罪人が行く地獄です。獄卒が罪人の顎に穴を開け、熱した鉄のはさみで舌を引き出し、毒の泥を塗ります。その毒によって舌は焼け爛れ、激痛を伴うだけでなく、爛れた部分に毒虫がたかるので、更なる苦痛が待ち受けている場所です。

2:受苦無有数量処(じゅくむうすうりょうしょ)

受苦無有数量処(じゅくむうすうりょうしょ)は、嫉妬や妬みの感情から、嘘をついて人を陥れた者が落ちる地獄です。獄卒によって身体の中に無数の虫が埋め込まれ、外からは業火で身体を焼かれてしまいます。体の内側からは虫に蝕まれ、外からは焼かれるという二重苦を味わうことに。

さらに、そのボロボロになった体に獄卒がムチを打ちます。ムチ打ちで傷ついた傷口には、草を植えられ、植えた草が成長し根を張ったところで、獄卒に引き抜かれるという場所です。

3:受堅苦悩不可忍耐処(じゅけんくのうふかにんたいしょ)

受堅苦悩不可忍耐処(じゅけんくのうふかにんたいしょ)は、読んで字のごとく受け難いほどの苦悩を味わい、耐えることができないほどの地獄。王や貴族など高貴な身分の人の部下、または責任のある立場の人が、自分の保身のために嘘をついた人が落ちる場所です。ここでは、罪人は体内に火をふき猛毒を吐く蛇を大量に入れられます。その蛇が体内を動き回り、噛み付いたり火をふいたりして、体の内側から肉や骨、内臓を食い荒らす苦痛を味わわなければなりません。

このような耐えがたい地獄ですが、ここでは失敗はとがめられていないのにお気づきでしょうか?受堅苦悩不可忍耐処は、責任のある立場の人失敗を責めているのではなく、失敗をした後の対応が良くない人が落ちる地獄です。責任転嫁だけは生きている間にしないようにしましょう。

4:唐き望処(とうきぼうしょ)

唐き望処(とうきぼうしょ)は、お金がない・病気で苦しんでいるなど、何らかの理由で困っている人が目の前で助けを求めているのに、助けると嘘をついて、助けなかった人が落ちる地獄です。

ここでは、目の前においしそうな料理がたくさん並んでおり、料理を食べようと近づくと、途中に生えた鉄鉤(てつかぎ)で傷つきます。やっとの思いで料理まで到着しても、自分が料理に見えていたのは熱鉄や糞尿の池で、その中に落ちて苦し他ありません。また、夜露をしのぐ家を貸すといって実際に貸さなかった人は、深さ50由旬の瓶の中で高熱の鉄汁に逆さまに浸されるなど、唐き望処(とうきぼうしょ)内では、生前に自分がどのような嘘をついたかによって受ける刑罰が変わります

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