スピリチュアル死について

大叫喚地獄とはどんなところ?小地獄も合わせてスピリチュアル好きの筆者が大解説!

12:迭相圧処(てっそうあつしょ)

迭相圧処(てっそうあつしょ)は、親・兄弟・親戚縁者などが争っている時に、自分や身近な人が得をするように嘘をついた人が落ちる地獄です。ここでは、実際に罪人が騙した人たちが出現し、罪人の肉をはさみで切り取り、口の中で噛んで苦しめます。生きていれば、切り取られた肉片には感覚がありませんが、迭相圧処では、切り取った肉にも感覚があるので、苦痛が延々と続くというわけです。

13:金剛嘴烏処(こんごうしうしょ)

生前、病気で苦しんでいる人に薬を与えると言っておきならが、与えなかった人が向かう先は、金剛嘴烏処(こんごうしうしょ)地獄です。まず、罪人は柱に縛られ身動きがとれなくなります。そこに、ダイヤモンドと同じ硬度を持つ金剛のくちばしを持った鳥の大群が罪人を襲い、肉を食べるというもの。罪人は食い尽くされると復活し、また始めから食べられる苦痛を味わわなければいけません。

14:火鬘処(かまんしょ)

お祝い事の最中に、淫欲(レイプ・暴行など)をして人を傷つけておきながら、罪を犯していないとシラを切った人が落される地獄が、火鬘処(かまんしょ)です。獄卒が熱々に熱した鉄板の間に罪人を挟み、消し炭になるまでなんども繰り返しこすります。

刑罰を受けている最中に吹き出た血や爛れた肉は、すぐに回復するため、凄まじい苦痛が続きますよ。しかし、生前の罪は火鬘処に落ちるほど酷いものですよね。そのため、納得の刑罰といえるでしょう。

15:受鋒苦処(じゅほうくしょ)

お布施をするといってしなかった・お布施の内容にケチをつけた・尊者に対して罵倒や迫害などの酷い行いをした人が落ちる地獄は、受鋒苦処(じゅほうくしょ)です。生前、口を使った罪を犯したので、獄卒によって熱々の鉄の串で舌と口を刺されます。それに加え、目を差し潰されるので、二度と嘘をつくことはできない上に、涙を流して叫ぶこともできません。

なんとかして暴れながら泣き叫ぼうとするものならば、怒り狂った獄卒に鉄棒や棍棒などで、力一杯殴られます。受鋒苦処では、死して「口は災いの元」という言葉を実感することになるでしょう。

16:受無辺苦処(じゅむへんくしょ)

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受無辺苦処(じゅむへんくしょ)は、船長という責任のある立場でありながら、海賊と結託し自分の船に乗っている商人達から財産を奪った人・自分の欲を満たすために税金を巻き上げた人が落ちる地獄です。受無辺苦処では、熱々になった金箸でとにかく延々と舌を引き抜かれます。他には、目を引き抜いて刀で肉を削られる苦痛を味わわなければなりません。

17:血髄食処(けつずいじきしょ)

王や領主など、地位のある立場にいる人が私利私欲のためだけに税を多く取り上げた人が行く地獄が、血髄食処(けつずいじきしょ)です。罪人の髪の毛のみで作られた荒縄を使い、木に逆さに吊された上で、獄卒に体中を切り刻まれます。更に、金剛のくちばしをもったカラスも罪人に襲いかかるので、切り刻まれるだけではなく、体中を食べられ、流れた自分の血を飲むことにも。

18:十一炎処(じゅういちえんしょ)

王様・領主・長者など、多くの民衆をとりまとめる役割を持ちながら、勝な偏見で独裁的な判断を下し、貧困・苦痛・差別の助長を行った人が向かう先は、十一炎処(じゅういちえんしょ)地獄です。現代でいえば、国を担う政治家が死後向かう先といえるでしょう。十一炎処は、10方向から炎が吹き出して罪人を焼き、罪人の体内から11番目の炎が上がることから、十一炎処といわれています。

十一炎処の炎は非常に火力が強く、罪人が炎に焼かれた勢いで口から炎を吹き出すほど。そのまま舌を焼かれます。また、生前に犯した罪によって焼かれる部位に変化があり、四肢のどこから炎が上がるかによって、一目で罪状がわかるといわれていますよ。

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