今回はそんなふくろうが縁起の良い動物とされる理由を、スピリチュアル好きな筆者が解説します。詳しいご利益も紹介しているので是非チェックしてみてください!
ふくろうとスピリチュアルの関係
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ふくろうは古来より神聖な存在として親しまれてきた動物で、スピリチュアル世界では高貴な神の使いとして認識されています。鋭い知性と感性を持っている動物なので、道標のように困った人をを導いてくれるとも言われているそうです。
またふくろうは夜行性で頻繁に出会える動物ではないため、本当に必要としている人のもとだけに現れるでもあります。路頭に迷った時や、手に負えないような問題を抱えた時などは、ふくろうのスピリチュアル的な救いの力が必要になることが多いようです。さらに無意識と繋がりやすい夜間に活動するふくろうは、霊界とつながっているとも信じられており、時として高次と私達を結ぶメッセンジャーのような役割も果たすと考えられています。
日本のふくろうのイメージ
ふくろうは、明治時代以降の日本では身近な鳥類で縁起の良い高貴な存在と考えられ始めましたが、それ以前は怖いイメージを持った鳥だとされていました。特に青森県では亡くなった嬰児の霊「たたりもっけ」がふくろうに宿ると考えられていたり、岩手県では夜更かしをしているとふくろうに連れ去られると言われていたり、恐ろしい存在として伝わっていたのです。さらに古来の日本では、ふくろうの雛は親鳥を食べて成長すると考えられており「不孝鳥」などと不吉な名前でも呼ばれていました。
しかし、北海道に暮らしていたアイヌの民族がふくろうを森の守神「コタンコロカムイ」として敬ったり、世界のふくろうを幸福の象徴とするイメージが日本に伝来したりしたことで明治時代頃からふくろうは縁起の良い存在として考えられるようになりました。
一方で、奈良時代に記された日本書紀でふくろうを吉祥の鳥であると書いている場面も見受けられます。日本書紀の内容によると、仁徳天皇が誕生された日に産屋に木菟(ミミズクの異名)が飛び込んできたて、誕生に合わせた吉祥の証だと認識されました。日本でも地域や時代によってふくろうの認識は異なるようです。
世界のふくろうのイメージ
世界各国でふくろうは様々な印象を持たれている鳥ですが、その大半は良いものばかり。幸運の象徴として考えられてきました。特に森の守神や自然を守る高貴な存在として捉えている国が多く、海外では古来から神聖な鳥として親しまれています。特に神話でふくろうが登場している地域ではふくろうを神聖視し、現在に至るまでスピリチュアルな力を持った存在として敬っている人が多いです。
一方で、古来の日本と同じようにふくろうを不吉な存在として認識している国も存在。幸せどころか、不幸や病などをもたらす存在として考えられ、忌み嫌う国も散見されます。そのような国ではふくろうの夜行性の生態を陰湿な魔女などの存在と結び付けて考えており、人間に害を及ぼす不吉な象徴として認識。鳴き声すらも縁起が悪いと考える地域もあります。
また、キリスト教の伝説の中にも神の存在を拒んだ女性が、太陽を見ることができない夜の世界に暮らすふくろうに姿を変えられてしまったとうい悲しい物語も存在。ふくろうは夜や死と深く結び付いていたようです。
イギリス:森の守神。縁起の良い鳥とされています。
アメリカ:予知能力があり、危機を回避する鳥と考えられています。
ヨーロッパ:知性と博学のシンボル。
メキシコ:黄泉の国の使者で、この世とあの世を行き来する鳥。
中南米:家内安全の象徴。地域によっては夜と死を司る不吉な象徴
インド:ヒンドゥー教の女神であるラクシュミーはふくろうに乗って飛び回り、家のまわり幸せを運ぶと言われています。
ふくろうが縁起の良い動物とされる5つの理由
ここからは、ふくろうが不吉な鳥から一転して縁起の良い鳥と考えられ始めた理由を紹介していきます。理由がわかるとご利益の意味も明確になるので、生活に取り入れやすくなりますよ。
1:語感が幸せな言葉と似ている
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ふくろうは、語感が幸せな言葉に似ていることから縁起が良いと考えられています。主に「不苦労」や「福老」などの幸せな言葉に当て字されて、長寿や祈願成就などの験担ぎとして好まれることが多いです。
そもそもふくろうという言葉は「福」から始まるため、語感が大変良いものとして親しまれています。語感が良いだけでなく見た目も可愛らしいので、家族や友人の門出や誕生日などにふくろうモチーフのものを贈ると相手に縁起物として喜ばれるでしょう。
不苦労:苦労のない幸せな人生
福老:幸福に年を重ねられる
福籠:幸せがたくさん詰まった人生
福路:幸せな人生を歩む
袋:豊な知恵・叡智の象徴
2:首がよく回る
人間の首の可動域が180°前後なのに対し、ふくろうは270°前後首が回るのが特徴。首がくるくるとよく回るため、借金などでお金に困っている状態を表す「首が回らない」の対語として好まれています。首がよく回る、つまり「お金に恵まれて首が回らない状況にはならない」と考えられるので、事業を立ち上げる人や商売をやっている人などにおすすめのラッキーアイテムです。