鰹節が縁起物なのはどうして?引き出物に使われる4つの理由と引き出物と鰹節の関係も料理が好きな筆者が詳しく解説! – Mistory[ミストリー]
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鰹節が縁起物なのはどうして?引き出物に使われる4つの理由と引き出物と鰹節の関係も料理が好きな筆者が詳しく解説!

鰹節は縁起物として結婚式の引き出物の定番といわれています。ただどうして鰹節が縁起ものなのかという理由を知っている人は実際とても少ないのではないでしょうか。ここでは結婚式や内祝いなどのお祝いの引き出物として使われる鰹節が縁起物といわれる4つの理由と引き出物と鰹節の関係について料理が好きな筆者が詳しく解説しましょう。

鰹節が縁起物として引き出物に使われる4つの理由

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鰹節が縁起物ということは多くの方が知っていますが、なぜ鰹節が縁起物といわれるのかその理由がとても気になりますよね。ここでは鰹節が縁起物といわれる鰹節の当て字、鰹節の形、製造工程が奇数になる、枯節は長寿を意味するという4つの理由について解説しましょう。

理由1縁起のいい別の当て字が多く存在する

鰹節は「かつおぶし」という読み方から語呂合わせの別の呼び名が数多くあります。とくに武士が台頭してきた時代には勝利を祈願した「勝男武士(かつおぶし)」や必勝祈願として「勝男節(かつおぶし)」と書き、縁起がいいといわれていました。

鰹節の切り口がマツの年輪に似ているということから「松魚節(まつおぶし)」、鰹節がとても堅いことから強い絆を連想させるため「堅魚節(かつおぶし)」、夫婦円満を意味する「鰹夫婦節」とも書かれるようになりました。

いずれの当て字も語呂合わせ的な要素が強いのですが、縁起の良いものを好む日本人にとって鰹節はとても大切なものだったのでしょう。

理由2雄節と雌節で一対となる鰹節の形が亀に似ているから

鰹節が縁起物といわれる理由は、鰹節の形にあります。鰹節には雄節雌節があるということを知っていますか。鰹節は3枚におろした身を二つに割って作られます。そして背側を雄節、腹側を雌節、二つ合わせてひとつの形になるというわけ。

結婚式の引き出物として鰹節が使われる理由はこの雄節・雌節という呼び方にあります。この雄節(新郎)と雌節(新婦)のふたりが力を合わせてこれから生きていくことを表していますよね。そしてこのふたつで一つということから夫婦円満を連想させるといえるでしょう。また雄節と雌節を並べてできた形は、縁起がいいといわれる亀の甲羅に似ているといわれることから亀にあやかって鰹節もまた縁起がいいといわれるようになったそうですよ。

理由3鰹節の製造過程は奇数と関連性が高いから

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あなたは結婚式のご祝儀にいくら包むか迷ったことはありませんか。結婚式のご祝儀で注意しなければならないのは2とか4といった偶数の金額を入れないこと。結婚式のご祝儀は3や5といった奇数が基本なのですよ。これは奇数がふたつに割ることができないからといわれています。つまりせっかく結婚して夫婦となった二人が別れることがないようにという願いが込められているそうですよ。

じつは鰹節を作る工程にはこの奇数にまつわる工程が多いということを知っていますか。鰹節を作るときはまず鰹を身の部分2つと骨の3枚におろします。3枚におろされた鰹は身を背側と腹側に分けますよね。そうすると鰹は全部で5枚になります。鰹をさばいて鰹節を作るとき、つねに奇数に関係しているということから鰹節は縁起がいいといわれるようになったそうですよ。

理由4手間をかけて作られる枯節(かれぶし)は長寿を意味する

鰹節には枯節といわれるものがあります。通常の鰹節は30日ほどで完成するそうですよ。しかしこの枯節は3ヶ月から6ヶ月かかるそうですよ。枯節は、人工的にカビをつけることでうまみが増しとてもおいしくなるそうです。

つまり枯節は鰹節にわざと人工のカビを付着させ熟成していくもの。枯節を作るときはカビをつけるために湿度の高い倉庫の中に2週間ほど入れておき、その後日光でじっくり乾燥させていきます。これを3回ほど繰り返すことで味わいがあり、枯れたとも見える鰹節が完成。この枯れた鰹節は冬も枯れないといわれ長寿を意味するといわれています。

引き出物と鰹節の関係

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鰹節は縁起物といわれていますが、引き出物と鰹節の関係がとても気になりますよね。ここではいつから鰹節が作られたのか、引き出物はいつから行われるようになったのか、そしていつから鰹節が引き出物として使われるようになったのかについて解説しましょう。

奈良時代には製造されていた鰹節

鰹節が日本でいつから作られるようになったのかということがはっきりと記述されている資料はありません。ただ保存食として太古の昔から作られていたといえるでしょう。また鰹節の発祥に関してもいろいろな説があり、どこでだれが何のために作ったのかということはわからないといえるでしょう。

鰹節が文献に初めて現れるのは701年の大宝律令。この中に貢物のひとつとして鰹節が登場しています。鰹節は奈良時代にはすでに作られており、朝廷などに献上されていたのですね。

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