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強迫性パーソナリティ障害とは?よく見られる特徴を全パーソナリティ障害を把握している筆者が解説

「強迫性パーソナリティ障害」という言葉をみなさんは聞いたことがあるでしょうか。また、聞いたことがあるとしても正しい意味や特徴を明確に言えるでしょうか。現代の社会においては多様性が非常に大切なこととなっていますが、これらパーソナリティ障害も例外ではありません。

本記事ではさまざまなパーソナリティ障害の中でも強迫性パーソナリティ障害の特徴について解説します。特徴をしっかりと把握し、誰もが住みやすい多様化社会を実現していきましょう。

パーソナリティ障害とは?

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強迫性パーソナリティ障害を確認する前にパーソナリティ障害とは何なのかを確認しておきましょう。パーソナリティ障害とは周囲の人と思考、知覚、行動、対人関係などが他の人と違うことで精神的・肉体的に悪影響がでてくることを指します。

現在、パーソナリティ障害は10つに分類されており、具体的な名称は以下の通りです。

・猜疑性・妄想性パーソナリティ障害

・シソイド・統合失調症パーソナリティ障害

・統合失調症パーソナリティ障害

・反社会パーソナリティ障害

・境界性パーソナリティー障害

・演技性パーソナリティ障害

・自己愛性パーソナリティ障害

・依存性パーソナリティ障害

・回避性パーソナリティ障害

・受動攻撃性パーソナリティ障害

それぞれの簡単な特徴については以下の記事で説明していますので、他のパーソナリティ障害の概要を知りたい方はぜひご覧ください。

強迫性パーソナリティ障害とは?

強迫性パーソナリティ障害とは一言でまとめると規律・規則を極端に守ろうとすることです。もちろん、規則を守ることは非常に大切なことであり、みなさんもできるだけ守ろうとすると思います。

しかし、強迫性パーソナリティ障害は如何なる場合でも守ろうとするのです。この如何なる場合というものが具体的にどのようなものか以下の特徴で確認してみましょう。

強迫性パーソナリティ障害の特徴

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ここから強迫性パーソナリティ障害の特徴について解説します。もちろん、ひとつの特徴に当てはまったから必ず強迫性パーソナリティ障害とは限りません。本当に強迫性パーソナリティ障害かどうかは専門機関での受診が必要ですので、あくまで可能性があるものだということを認識しておいてください。

特徴1. 自分の決めた手順・規則を守らないと気が済まない

特徴の1つ目は、自分の決めた手順・規則を守らないと気が済まないことです。強迫性パーソナリティ障害の方の多くは独自のルールを持っています。しかし、独自のルールを持っていることは一般的にもおかしなことではありませんよね。しかし、強迫性パーソナリティ障害の方はどのような状況でもその規則を守らなければいけないと感じ、周りに迷惑をかけてしまうのです。

例えば、家を出る前に10分間の読書をするという規則を決めている方がいるとします。そして、家の前で友達を待たせてしまっている状況を考えてみましょう。一般的であれば、その規則を今回だけは諦めて外に出ますよね。

しかし、強迫性パーソナリティ障害の方は規則破ることは絶対にしたくないと考えるので、友達を待たしてまで規則を行おうとします。この例だけではなく、会社、学校、上司などあらゆる状況と場面でこのようになるという特徴を持っているのです。

特徴2. スケジュールを高頻度で確認する

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特徴の2つ目は、スケジュールを高頻度で確認することです。強迫性パーソナリティ障害は手順・規則を守ろうとするのでした。一日のスケジュールに関しても例外ではなく、事前に決めた通りにおこなおうとするのです。

一般的にもスケジュールを確認することは必要ですよね。しかし、強迫性パーソナリティ障害は30分に1回など非常に高頻度で確認します。また、事前に一日のスケジュールを10分毎に定めていたりと事前準備も細かいです。

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