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焦熱地獄とは?どんな罪で落ちる?八大地獄の基本情報と地獄に落ちない方法を仏教信仰者の筆者が解説

地獄とは死後に行く島・国などの別の世界があるわけではないと思っています。私の考える地獄とは自業自得の因果応報によって自分の中に作り出す別次元の世界ではないでしょうか。今回は八大地獄の殺生・盗み・邪淫(じゃいん)・飲酒・妄語(もうご)・邪見(じゃけん)の罪を犯したものが落ちる「焦熱地獄」について仏教信仰者の筆者が優しく解説します。焦熱地獄に行かない方法も日々の生活に取り入れることをおすすめします。

1.焦熱地獄(しょうねつじごく)とは?

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地獄にも種類があるのを知っていましたか?今回紹介する焦熱地獄は炎熱(えんねつ)地獄などとも呼ばれ、漢字通りで「炎・火」などの地獄であるとされています。焦熱地獄とは何かを「八大地獄の詳細」「地獄の概念」で解説しますね。

その1:八大地獄の第六

八大地獄とは下から大焦熱・焦熱・大叫喚・叫喚・衆合・黒縄・等活の7つの地獄で作られている地獄です。また、熱を象徴する地獄であり「八熱地獄」とも呼ばれています。周囲には八寒地獄という寒さを象徴する地獄もあるらしい…何年間そこの地獄にいると許されるなどの記載もなく人間の寿命で考えられる期間ではないのかもしれませんね。そんな八大地獄の第六に「焦熱地獄」は分類されます。

その2:大叫喚(だいきょうかん)地獄の次にある地獄

殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語(うそ)の罪で落ちる「大叫喚地獄」の次にあるのが焦熱地獄です。大叫喚地獄の10倍の苦しみを受けるとされています。

大叫喚地獄とは?受ける7つの罰

罪1:大鍋で煮られる
罪2:火であぶられる
罪3:鬼に追われ弓でうたれる
罪4:体内からうじ虫がわきでる
罪5:うじ虫に体を食べつくされる
罪6:焼けた地面を走る
罪7:鉄の棒で体を打ち砕かれる

これらの罰の10倍の苦しみとはどんな苦しみなのでしょうか。

罰1:極熱の火で何度もあぶられる
罰2:極熱の火で何度も焼き焦がされる
罰3:極熱の苦しみは永遠
罰4:鬼たちに打たれ続ける
罰5:鉄串で刺さされる
罰6:目・鼻・口・手足などを分解される

地獄の炎は不動明王の迦楼羅炎とも呼ばれるものでありますが、その炎が冷たく感じるほどの熱さだとされています。微量の火でも地上が一瞬で焼き尽されるほどの威力があるとのこと。

本当に地獄は存在するの?

地獄はあります。しかし私は上記で紹介した地獄の島・国のような世界が存在するとは思わないのです。お釈迦様が人間に地獄の苦しみを伝えるために言葉で表した時にこのような子供でも理解できるような苦しみの表現をされたのではないでしょうか。本当の地獄のある場所は、自分の中にあるものです。自業自得の因果関係により自らが作り出す地獄と作られた地獄に自ら向かう地獄の大きく2つがあると思っています。死後でも生前でも地獄はあるでしょう。

2.焦熱地獄(しょうねつじごく)に落ちる罪6選

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殺生・盗み・邪淫(じゃいん)・飲酒・妄語(もうご)・邪見(じゃけん)の生前の6つの罪によって死後に焦熱地獄に落ちるとされています。言葉だけの意味ではなく、それぞれに意味がありますので説明しますね。これを見ると地獄が身近なものに感じるはずです。あなたは本当に罪を犯していないと言えるでしょうか。

罪その1:殺生

「殺生」とは人殺しなどの罪を犯した人間だけが対象ではありません。蚊の1匹、アリの1匹でさえも命のあるものであり殺虫剤や防虫剤を使用した時点で殺生は行われています。そして我々人類は魚を殺し、家畜を殺し、様々な命を人間の勝手で殺生していますね。これらも全て殺生に該当します。

罪その2:盗み

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「盗み」とは強盗・窃盗事件に発展したものだけが対象ではありません。自分の欲で人のものをとったことはありませんか?例えば「後から食べると残していた家族の大好物のプリンをこっそり食べてしまった。」など許されるであろうと食べてしまったことなども該当します。その事柄が罪なのではなくそのプリンを人のものと知っていながら自分の欲を制御できなかったことが罪なのです。他の事例でも生まれて今までの間に人間は思い当たる節が1つや2つあると思います。

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