自分の生き方を変えるきっかけにしてみませんか?
虚無感の原因は?筆者が虚しさを感じた2つの原因
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人によって虚しさを感じる原因はさまざま。筆者も虚しさを感じた瞬間・時期があります。それは「自分の人生を真剣に生きていないと感じた瞬間」「輝いている人に思われるストーリーづくりに専念していた時期」です。具体的にご紹介してみますね。
虚しさ1:生きることの真剣さに欠けていたとき
自分の生き方に虚しさを感じた瞬間のお話をしてみます。クロアチアを旅したときのこと。1991年から4年間続いたクロアチア紛争の写真展に立ち寄りました。展示されていたのは100名以上のカメラマンが命がけで撮影してきた紛争のリアル。
処刑されて無残な姿になったクロアチア人の死体を足で転がしながら笑顔をでポーズをとるセルビア兵。兵士に銃を向けられて命乞いする人。家族を目の前で殺害されて嘆く人。家を焼かれ途方に暮れる人。通勤途中だったのでしょうか、ピンクのスーツを着てハンドバッグを持った女性がトラムの線路の傍らで血だまりの中うつ伏せに倒れている写真もありました。説明にはザグレブでクラスター爆弾で攻撃されたのだと。容器が空中で開き、中の多数の小型爆弾が広い範囲に飛び散る爆弾です。
筆者がクロワッサンを食べながら散歩をしたクロアチアの首都、ザグレブ。過去に同じ場所を歩いていた多くの人たちが、兵器によって一瞬のうちに命を落としたことをしりました。誰しもその日に自らの命が消えるだなんて思ってもいなかったことでしょう。生きたくても生きられなかった人たちの虚しさを考えてみたとき。筆者は自分の人生を真剣に生きてみようと思いました。
虚しさ2:イメージづくりに努力していたとき
人からよくみられようとするストーリーづくりに努力をしようとしてもその心の底では虚しさが生じるものです。筆者は大学で心理学を学んだときに、人の心の状態として「自己欺瞞(じこぎまん)」というものがあることを知りました。人は誰しも自分を欺くことがあるのだそうです。
ある人は結婚した相手と一緒にいると体調を崩すのに愛していると思っている。またある人は、自分が心の底では相手を見下しているのに相手のことを心配してアドバイスをしていると思っている。他には、心の中では不安や恐れを抱えてモヤモヤしているのに、言い聞かせるように自分は幸せだと語る。周囲の人を注意深く観察してみれば、そのような人は簡単に見つけることができるでしょう。それは自分の本心とは異なるストーリーを作ってしまっている状態です。
筆者も30代の人生はの目的は「キラキラしたい」というものでした。それはそれで楽しいものです。お洒落なファッションに、かっこいいと思われそうな仕事、綺麗なイメージのある習い事。ですが自分をよくみせるために奮闘していたときには感じる楽しさは、人に評価されて一瞬感じるだけの儚いもの。そのことに気づいてからは、本当にやりたいことが見えてきました。
虚無感から抜け出す7つの解消法
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虚無感が心の中で大きく膨らむと「やる気がでない」「楽しさを感じない」「生きる目標がない」という状態になることもあるでしょう。表面的には辛い現象ですが、なにかが違っているということです。他の視点から考えてみると「自分の人生を見つめなおす機会」とも言えます。
そのための解消法をご提案してみますので、参考にしてみてくださいね。
その1:真剣さを笑う人と距離をおく
てきとうに、ゆるゆると、なんとなく。そのようなリラックスした生き方も楽しいものですが、その中でもひとつ、何かに真剣に打ち込めるものがあると心は満たされていくでしょう。そのようなときに、なぜか真剣な人を笑うひとがいます。その心を感じてみてください。そこに芯のようなものはありますか?
人の真剣さを笑う人とは距離を置きましょう。
その2:楽しさをさらす習慣を減らす
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「この間●●にいってきたの!」「いま●●している」と情報をアップしたり、必要もないのに自分のことをあれこれ語らないと気が済まない人は自分の人生をいきていません。「人に見せたい自分」を演じて行動しているのです。本当に心から楽しいことなら、わざわざ多くの人に知らせる必要はありません。
人に報告しないでも平気なことがあなたの本当の楽しみです。
その3:重厚な存在感ある人から学ぶ
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相手からなにかの利益をえるような言動をしている人には巻き込まれないことです。キラキラしたライフスタイルを強調したり、褒められない武勇伝を語ったり、自分に起こった悲劇をヒステリックに語る人より、存在感で語るような人に意識を向けましょう。その内面に豊かな世界が広がっているはず。
深みを感じる人の生き方考え方を参考にしてみましょう。