職場での陰口は、人を貶(おとし)める罠。うかつに乗っかれば自分が痛い目を見ます。今回は陰口を言う人の心理と対処法、また陰口を言い続けた人の末路について、10社以上渡り歩いた筆者が解説します。
- 陰口を言う人の心理とは
- その1. 自分に自信がない・劣等感の表れ
- その2. ストレス発散している
- その3. 相手をおとしいれたい
- その4. 自分の味方を増やしたい
- その5. 相手に嫉妬している
- その6. 視野が狭い・偏見がある
- 陰口を聞かされたときの対処法
- その1. 同意せず受け流す
- その2. 注意する
- その3. 距離を置く
- 陰口を言われているとわかったときの対処法
- その1. 信頼できる人に相談
- その2. 改善できるところはする
- その3. ポジティブに受け止める
- 陰口を言い続けた人の末路
- その1. いずれ自分に返ってくる
- その2. 味方がいなくなる
- その3. 自分がなくなっていく
- 陰口は自分の心が削られる!ポジティブ思考を持とう
この記事の目次
陰口を言う人の心理とは
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どうして陰口を言わずにいられないのか、その心理をご紹介します。自分が見聞きした話だけでなく、噂話や人づてに聞いた話、どこまで本当なのかわからない、眉唾ものの話も陰口にする人。いつもその場にいない人の話をしています。
その1. 自分に自信がない・劣等感の表れ
他人のことばかり気にしている人は、裏を返せば自分に自信がないのです。自分の仕事に誇りを持っていれば、他人を悪く言う暇はないはず。
周りと比較して自分が劣っていると感じるからこそ、陰口を言って自分を納得させたいのです。自分を正当化するために他人を否定したい。あの人が仕事ができるのはズルをしているからで、ズルをしていない自分が勝てないのは当然だと、無理やりな理屈を作っています。
その2. ストレス発散している
腹が立つこと、イライラすることを言語化すると、なんとなくスッキリします。人に聞いてもらって吐き出せば、ストレス発散にもなるでしょう。ただしその効果は一時的なもの。
嫌なことばかり考えていると、ネガティブな気分が頭を支配してしまいます。スッキリして楽しいことを考えようとしても、楽しめなくなっているかも。陰口はストレス発散のようでいて、実は余計にストレスを溜め込む可能性があります。
その3. 相手をおとしいれたい
その場にいない人の悪口というのは、言われている当人に言い訳の余地がありません。「○○さんがこんなことを言ってたよ」と言えば、聞いたほうはそれを信じるしかないのです。
裏でその人の悪評を広めて排除したいのでしょう。嘘はつかないまでも、事実を曲解して裏で話せば、たちまちその人の立場が弱くなります。恐ろしい作戦です。
その4. 自分の味方を増やしたい
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陰口を言うことで、巻き込もうとしています。「私はあの人が嫌い。そのことを理解してくれますよね?」という論法で味方につけようとしているのです。
派閥を作る場合もあるでしょう。とにかく自分の味方や信者を増やすことで、職場での立場を良くしようとしているのです。
その5. 相手に嫉妬している
心の底では羨ましいと思っています。仕事ぶりの評価が高く、人柄も良い。悪口を言う要素がないような人でも、何かしら見つけてくるのです。それは嫉妬からくるもの。
「あの人昇進してお給料も上がったらしいけど、ケチなんだよね」などと、なんとかしてマイナスイメージをつけようとしています。それは真っ向勝負すれば勝てないことがわかっているからなのです。
その6. 視野が狭い・偏見がある
陰口の内容をよくよく聞いてみると、悪く言うことではないのでは?と首を傾げることがあります。それはその人自身の持つ偏見からの発言であり、腹を立てているのはその人だけ、ということも。
視点を変えれば筋の通った話なのに、その人の凝り固まった考え方や狭い視野によって、一方的に相手を悪としてしまいます。