人生の悩み

娘をかわいくないと思ってしまう母親は失格?そんなときどうしたらいい?3人の子供を持つ筆者が解説

初めて授かった我が子なら、親であれば誰でもこの上ない喜びを感じるはずです。母親にとって娘の誕生は同性ということもあり男のことは違った感情が芽生えます。ただ奇跡に近い出産を経て、子供というのはとても愛おし存在ではあるものの、大きくなっていくにつれて次第に可愛くないと思ってしまう母親も少なくありません。その気持ちが親として失格なのではないかと自己嫌悪に陥り、どうしたらいいのかわからないという方も実際にたくさんいます。ではそのようなときどうしたらいいのか、3人の子供を持つ筆者が解説します。

娘が可愛くないと思う母親の心理

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あるときから娘が急に可愛いいと思えなくなる母親も少なくないのは、一体どんな心境から起こる感覚なのでしょうか。ここでいくつか実例をご紹介いたしましょう。

1.実例1:娘の髪を触れない

この実では、長女に対する感情の変化がきっかけでした。次女を出産したその日の夜にご主人が長女を連れて病院にお見舞いにやってきたのです。それまで可愛くて仕方なかった長女を疎ましく感じてしまった母親。そのときの感情は一時的なものではなく、数年続いたというのです。長女が4歳になっても続いていて髪に触れることもできなってしまったと言います。

2.実例2:娘に苛立つが旦那に娘を取られたくない

2つ目の実例は、次女を出産した後、ホルモンバランスが乱れ長女にきつく当たるようになってしまったというもの。反抗期に入り自己主張し始めたことで、さらにイライラが増してしまったのです。そのことから母親が思うように動いてくれなかったりすると、自分のイライラを長女にぶつけてしまうことが自然と増えてしまうのは言うまでもありません。おっとりしている長女はご主人に懐き、その光景を見ていると「旦那に娘を取られたくない」という感情まで芽生え、自分ではどうすることもできなくなったしまったのです。

3.実例3:思わず娘に手を上げてしまう

この実例は、第2子がお腹にいるときの出来事です。第1子は長女だったのですが、その子は弟を欲しがっていました。念願の子が男児だったことから、長女はとても可愛がっていたのです。本来なら母親としてほほえましい光景のはずが、なぜか娘に嫉妬してしまい思わず娘に手をあげてしまうことが何度も起こってしまったといいいます。

増えている「上の子可愛くない症候群」

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いくつかの実例をご紹介しましたが、今「上の子可愛くない症候群」が増えていると言われています。症候群と呼称されてはいるものの、もちろん明確な疾患ではありません。「症候群」は特定の病的な変化が心身に及ぼす症状に対して使われる呼称ですが、病気でなくてもある状態が多くの人に見られる場合に症候群を使うことがあります。このように下の子と比べて上の子がかわいく感じられなくなっている親が増えているのは、深刻な社会現象かもしれません。カウンセリングや子育ての相談室でも、母親自身が「上の子可愛くない症候群」を自ら言葉にしている場合もあると言います。

上の娘が可愛く感じられなくなる要因

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では、上の娘が可愛く感じられなくなる要因を考えてみましょう。

1.下の子を育てることからくる疲れ

はじめに考えられることは、下の子を育てることからくる疲れが大きな原因のひとつ。下の子の生まれて間もないときに、夜中の授乳などで睡眠不足に陥り、昼間もゆっくりできる時間が取れず疲れてしまうのです。そのため、上の子に八つ当たりをしてしまい可愛く感じられなくなってしまうといった悪循環が起こります。

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