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インポスター症候群とは?主な症状やなりやすい人の3つの原因、克服する方法4選まで心理学好きな筆者が解説

その3 家庭環境によるもの

インポスター症候群になる原因として、幼少期の家庭環境も関係していることが考えられます。兄弟や姉妹がいる家庭で育ち、常に比較されて優劣をつけられてきた場合に、親の目を過剰に気にしてしまったり、自己肯定感が低くなる傾向にあるでしょう。個性ではなく、同調を大切にするよう教育された場合も同様です。すると、自己肯定感の低さから成功しても自分の実力だと認めることができず、インポスター症候群が発症する原因になります。

インポスター症候群を克服する方法4選

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インポスター症候群に陥ると、個人差はあるものの生きづらさを抱えることになるでしょう。ここでは、インポスター症候群を克服するための4つの方法についてご紹介します。

その1 完璧を求めすぎない

インポスター症候群を克服したいなら、完璧主義をやめましょう。理想が高すぎると、思い描く自分像と現実の自分のギャップに悩んでしまいます。完璧主義は自分に自信をなくす原因にもなり得るため、どんな事に対しても程よさを意識することが大切です。また、自分に厳しい人は他人に対しても完璧を求めてしまう傾向があります。人間関係のトラブルを防ぐためにも、他人に対しては特に完璧を求めないようにしましょう。

その2 自分のことを褒める

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自分を褒めることもインポスター症候群を克服するには大切です。インポスター症候群の大きな特徴として、自己肯定感の低さがみられます。自己肯定感を高めることができれば、自分の実力や評価も素直に受け入れることができ、自分に自信を持てるようになるでしょう。自己肯定感を高めるためには、何か小さなことでも良いので目標を達成し、自分を褒めてあげることが効果的です。目標達成を重ねていく度にどんどん自信がついていくでしょう。

その3 人から褒められたら素直に喜ぶ

インポスター症候群の人は、褒められても素直に喜ぶことができず過剰に謙遜する傾向があります。そこでインポスター症候群を克服したいなら、人から貰った褒め言葉を素直に受け取るようにしましょう。謙遜したり自己評価が低かったりすると、自分でも知らないうちに自身の可能性を狭めてしまうことになりかねません。褒められた時は素直に喜ぶことを意識していくうちに徐々に自信を持てるようになり、インポスター症候群を克服できるでしょう。

その4 やるべきことに集中する

周りの目や未来に対しての不安を考えるのではなく、今やるべきことに集中しましょう。インポスター症候群の人は、ネガティブ思考が強すぎるあまりに周囲からどう思われるのかを気にしすぎたり、未来のことを想像して不安になったりします。そのため、やるべきことに集中できずに十分に実力を発揮できないことも少なくありません。仕事でもプライベートでも目の前のことに集中し、余計なネガティブ思考に捉われないようにすることで、自分の持っている実力にも気づくことができるはずです。

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