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ネガティブなことを考えすぎない人になるには?3つの認知の歪みと5つの対処法を心理学を学んだ筆者がお伝え

心地よい気持ちでいたい!誰もがそう思うことでしょう。ですがネガティブなことを考えすぎてしまうことってありますよね。そうすると苦しい状態になってしまいます。本記事ではネガティブな感情と折り合ってきた筆者がポジティブ心理学をベースに「ネガティブを生む3つの認知の歪みと5つの対処法」という内容で情報をお伝えします。

「ネガティブな自分と上手くつきあいたい」「人生をよくする方法を知りたい」という方におすすめです。

ネガティブとはどんなもの?ポジティブとの違いは?

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ネガティブな感情とはどのようなものでしょう?「怒り・いらだち、不快」「嫌悪、軽蔑・蔑み」「憎しみ・不信・疑惑」「悲しみ・落胆・不満」「怯え・恐怖・不安」これらのワードを見るだけで心が暗くなってしまいそうですよね。ですがネガティブな感情は役立つことも。筆者も、「怒り」を問題のある環境から抜け出す原動力にしたり、「疑惑」で損になる生命保険の契約を防止したりと、ネガティブな感情に助けられたことがあります。

反対のポジティブなワードをあげてみますと「面白い・愉快・ほのぼの」「愛情・親しみ・信頼」「感謝、嬉しさ・ありがたさ」「希望・楽観・勇気」「安らぎ・満足・平穏」明るい気分になる言葉ですよね。この2つの感情の「感じ」は真逆ですが、どちらも生きていく上で大切な感情です。

まずは考え方を疑おう!代表的な3つの認知の歪みと対処法

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誰にでもある「認知の歪み」。それはネガティブな感情をを生みだす原因になります。歪みから生じたネガティブは、強すぎると害になることも。まずは代表的な3つの歪みと対処法をご紹介しますのでチェックしてみましょう。

その1:こうすべきなのに!人間関係に害になる歪み

人間関係のトラブルにつながる「すべき思考」はよく見かけるものです。例えば「LINEの返信はすぐにするべき」という考えの人がいるとします。世の中には「必要な内容だけ返信する」という考え方の人もいて既読のままにする人も。もしかして「既読が返事」と思っていたり「忙しくて返事ができない」という状態かもしれません。そういう相手に「メッセージには返信すべき」と押し付けてしまうと、お互いにイライラしてしまうでしょう。

他人に「べき」を押し付けている時には相手の事情についても考えてみて、いったん相手の考え方も受け入れることが大切です。

その2:どうしてその結論に?人生を悲劇に変える歪み

一人で延々と考えていると、事実とことなる悲劇的な結論に達してしまうこともありますよね。この認知の歪みを「結論の飛躍」といいます。例えば失恋をした男性が、悲しみの感情で彼女に振られたことを考えているうちに「自分ってなんて可哀そうなんだ」などと思ってしまう、などです。失恋は多くの人が経験していることですが、自分のそれは特別に大きな痛みをともなった悲劇だと考えてしまうと人生も歪んでしまうことがあります。

一人で抱え込むと辛い気持ちも膨らんでしまうもの。一人で対応できそうもないときには、信頼できる人に気持ちを打ち明けましょう。

その3:1つの失敗で台無しに!自分を痛めつける歪み

誰にでも長所や強みがあります。ですが失敗に焦点をあててしまうと自分の良い部分を打ち消してしまうことが。「拡大解釈と過小評価」と呼ばれるものです。その認知の歪みがあると、頑張ってきたことがあったり人から「よいね!」と言われる部分があるのに、何か一つの失敗をしたときに自分を否定してしまいます。「こんな失敗をするなんて、自分はなんてダメなんだ」と落ち込んでしまうのです。それではますます自分を責めてしまうことでしょう。

自分に自信がなくなったら自分の長所や強みを改めて意識しましょう。できないことより、できてきたことに目を向けるとよいですよ。

ネガティブなことを考え始めたときの5つの対処法

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害になるようなネガティブな考えが強くなってしまったときには、工夫が必要です。うまく行けば、快適な心の状態を保つことができます。そのための考え方や対処法をお伝えしていきますので参考にしてみてくださいね!

その1:ネガティブを減らすことの効果を理解する

一番大切なことです。いろいろ対策法をみても「なぜそれをするの?」という明確な目的がないと実践するのも面倒ですよね。強まりすぎたネガティブ感情を減らす目的は「ポジティブな感情を高めて幸福感を上げるため」です。そうすることにより無駄な落ち込みがなくなり、ものごとに集中しやすくなり、周囲の人に良い影響を与えるようになります。

結果、人間関係もよくなりますよ。よいことづくしなのです。

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