その2. 「察してくれるはず」は幻想
体調が悪い、育児に追われていてしんどいから家事をやりたくない、と思いながらも、なんとかがんばってこなしているとき。そのがんばりに、夫(妻)は気づいていません。いつもどおり当たり前のように受け取っています。
「なんで察してくれないの?」「ちょっと手伝ってくれてもいいのに」と思うでしょうが、言わなくても伝わるなんていうのは幻想です。希望があるなら口にしてください。日頃からコミュニケーションができていればこそ、お互い察することもできるのです。
その3. 相手への思いやりが足りていない
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してくれて当たり前と思っていないでしょうか。家事をやってくれて当たり前、生活費を稼いでくれて当たり前、育児をしてくれて当たり前。
役割分担として請け負った仕事をするのは当たり前かもしれませんが、家族のために働くことは外で働くのとは違います。対価はお金ではなく、家族の笑顔や「ありがとう」の言葉です。お礼やねぎらいの言葉は、あるとないとではモチベーションに大きく差が出ます。人は誰でも褒められたいし、認められたいのです。自分だけががんばっていると思わず、互いにねぎらいあうことが、家族円満の秘訣ではないでしょうか。
その4. 甘え過ぎは危険
家庭の中で役割分担ができていて、それぞれがそれぞれの責務をこなしている。順調なときはいいですが、あるとき一人が倒れたらどうでしょうか。家事を任されている妻が倒れたとき、夫は家の中のどこに何があるかわかっていますか。家計を任されている夫が倒れたとき、妻は生活費をどう捻出しますか。
トラブルに備えて、家族の中で話し合っておくべきでしょう。一人に任せきりにせず、ある程度の情報共有をしてください。日頃の会話やコミュニケーションが、いざとなったときの無駄なストレスを軽減できます。
家族のストレスへの対処法
家族は他人と言いましたが、それでもいちばん近い他人です。同じ屋根の下に暮らす以上、どうしてもストレスが溜まることもあります。溜まったストレスは発散した方がいいですが、ストレスを溜めないように、予防することも重要です。
その1. うまく自分を演じ分けよう
職場にいるときの顔、親と過ごすときの顔、一人でいるときの顔。誰でもいくつかの顔を使い分けています。それは無理に演じているのではなく、自然と切り替わるもの。
家族と過ごすときの顔を使い分けてください。家族の中での、自分の役割を演じるのです。そのとき、決して無理はしないこと。無理をするとかえってストレスになります。日々の暮らしの中で、自分が居心地がいいと感じる空気、空間を作り上げていくのです。
その2. お互いを尊重しよう
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夫に家事をやらせると、自分のやり方と違うことにイライラします。でもそれは、家事を自分の仕事として抱え込んでいるから。相手がやってくれたとき、それは相手の仕事です。素直にお礼を言って、その日はそれで済ませましょう。
せっかく行動したのに怒られては、やる気をなくしてしまいます。上司が部下を褒めるように、妻も夫を褒めてください。褒められたければまず自分から、です。互いを尊重することが、穏やかに過ごせるコツになります。