家族に感じるストレスは、考え方を変えて軽減しましょう。今回は、家族へのストレスの原因と対処法について、実母と同居している筆者が解説します。
家族へのストレスはお互いの甘えが原因
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家族というのはいちばん自分をわかってくれる存在です。ダメなところも含めて受け入れてくれる、支えてくれる、甘えさせてくれる。しかしそれは一方通行ではありません。受け入れてもらったら、こちらも相手を受け入れなければいけないのです。自分がどこでどのように甘えているか、確認してみてください。
その1. 察してくれない
言葉にしなくてもわかってくれるだろう、と甘えているのです。体調が悪い、あるいはすることが多いから手伝って欲しい、と心の中で思いながら、それを察して欲しくてわざと大きな音を立てることも。
それを見た家族はおそらく、「機嫌が悪そうだからそっとしとこう」と思うでしょう。なんで手伝ってくれないの?と思っても、家族からしてみれば「言われなくちゃわからない」ことです。察してくれないことにイライラしているなら、一言「手伝って」と口にすることをおすすめします。
その2. 何かと口うるさい
洗濯物を溜めていないか、夕飯がいるのかいらないのか、帰りは何時になるのか。些細なことでも毎日頻繁に言われると、返事も面倒になってきます。予定がわからず答えられないこともありますので、つい雑な返事をしてしまうこともあるでしょう。
細かく尋ねられることがストレスになってしまうのですが、実は相手もストレスを感じています。いちいち聞かないでよ、とこちらが思うのと同様に、相手は「聞かれなくても答えてよ」と思っているのです。お互いに相手に甘えていることになります。
その3. 過干渉である
親から子へ、夫から妻へ、または妻から夫へ。今何をしているか、どこにいるか、逐一LINEなどで報告を求めてこられてはストレスが溜まりますよね。子どもは思春期になれば秘密を抱えるようになり、親には言いたくない、知られたくないことが増えていきます。
夫婦間でも、仕事をしている間、家にいる間のことを相手に細かく伝えるのは面倒です。あまりに干渉されると、信用されていないのだと感じるでしょう。家族だから全てを把握したい、全て話してくれるべきだ、というのは家族を自分の所有物として扱っています。
その4. 話が通じない
仕事や学校など、日中はそれぞれ家庭以外の居場所で人間関係を築いています。そこで受ける刺激によって様々な考え方が生まれるでしょう。生まれた考えや意見を家庭に持ち帰り、家庭内でまた意見を交わし合うことはとても健全です。
しかし、凝り固まった考えで相手の話を聞き入れず、「そんなこと知らないし」と、理解しようともしない反応をされたらショックですよね。仕事なら話は聞くけど、家族の話は聞かなくていい、という態度は甘えそのもの。思いやりがなく、冷たい考え方です。
家族にストレスを感じたときは考え方を変えよう
家族なのになぜうまくいかないんだろう、家族ならわかってくれてもいいのに、というストレスを感じたら、一度立ち止まって深呼吸しましょう。できれば部屋にこもって、家族が家族でいる意味を考えてみてください。
その1. 家族といえども他人だと認識する
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夫婦には血のつながりがなく他人だという認識ができますが、親子であっても、一個人、別人格を持った他者であることには変わりありません。自分以外の人は全員他人です。家族といえども自分と一体化したものではなく、個が集まって家庭を築いています。
自分の思い通りにはいきませんし、意見のすれ違いや誤解が起こるのは当たり前です。全てを把握したい、掌握したいというのは無理な話。家族というのは互いの支えがあって成り立っていることを再認識してください。