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強迫性パーソナリティ障害とは?よく見られる特徴を全パーソナリティ障害を把握している筆者が解説

特徴3. 何度も同じことを確認する

特徴の3つ目は、何度も同じことを確認することです。先ほどの特徴はスケジュールに関する確認でした。しかし、スケジュールだけではなく、鍵の施錠、ガス栓の閉栓、アラームのセットなど全てのことに関して繰り返し確認をする特徴を持っています。

特徴4. 掃除が徹底的

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特徴の4つ目は、掃除が徹底的であることです。通常であれば掃除は自分が快適に過ごせるぐらいに留めておくと思います。しかし、強迫性パーソナリティ障害の方は目に見える塵全ての回収、そして目に見えない菌なども掃除を徹底するのです。

こちらは潔癖症の方と症状が似ていますよね。しかし、潔癖症の方は嫌悪感から、強迫性パーソナリティ障害の方は徹底したい気持ちから生じていることに注意しましょう。ここまでの特徴から分かるように、強迫性パーソナリティ障害の方は完璧主義者であるのです。

特徴5. 一度仕事を始めると止まらない

特徴の5つ目は、一度仕事を始めると止まらないことです。強迫性パーソナリティ障害の方は完璧主義者であるのでした。このことは仕事にも生じ、次々と気になることがでてきます。そしてそれを修正し続け、作業が止まらなくなるのです。

一見すると、仕事に完璧を求めることは問題がないように思えます。しかし、強迫性パーソナリティ障害の方は締め切り日に過ぎていても続けてしまうという問題を起こしてしまうのです。

特徴6. 柔軟な人に苛立ちを覚える

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特徴の6つ目は、柔軟な人に苛立ちを覚えることです。強迫性パーソナリティ障害の方は完璧主義者でしたが、それを他人もするべきものだと考えることがあります。

社会では柔軟さも非常に大切なことですので、必然的に苛立ちを覚える回数は多くなってきますよね。そして、精神的に疲れることで抑うつ障害やアルコール使用障害などの依存症が出てくる可能性も出てくるのです。

特徴7. お金を出し惜しむ

特徴の7つ目は、お金を出し惜しむことです。つまり、ケチということになります。強迫性パーソナリティ障害の方の多くはお金は将来の災害などに取っておくべきものだと考えており、付き合いなどにお金を出そうとしないのです。

強迫性パーソナリティ障害の治療法

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ここまで強迫性パーソナリティ障害の特徴を確認し、社会でさまざまな障害が生じることが分かったかと思います。では、強迫性パーソナリティ障害はどのように治療していくのでしょうか。

まず、本症例を自分で治すことは非常に難しく、努力したからといって必ず治るといえるものではありません。多くの方は通院し、専門機関(病院やクリニックなど)からの治療を受けています。現在の具体的な治療方法は以下の通りです。

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