承認欲求とは?
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承認欲求とは、アメリカの心理学者マズローが提唱した「マズローの欲求五段階説」の4つ目の欲求で、『他人から尊敬されたい、認められたいと願う欲求」のことを指します。承認欲求は子どもから大人まで誰しも持ち合わせている欲求です。たとえば、子どもが「見て!」と自分の行動をアピールすることや、仕事で自分の頑張りを称賛されたいという気持ち、組織でリーダーになりたいなどのステータスを気にする気持ちも承認欲求にあたります。
マズローの欲求五段階説とは?
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マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した自己実現理論のことを指します。人の欲求には段階があり、低い段階の欲求が充たされると、より高い段階の欲求を欲するようになるという考えです。
「食べる」「寝る」「排泄する」「水を飲む」など人間が生きていくために必要な本能的な欲求である生理的欲求からはじまり、5つの欲求があります。第2段階の安全欲求は安心・安全な暮らしがしたいという欲求、第3段階の社会的欲求は学校や会社、家族などの集団に属したいと感じる欲求です。第4段階の承認欲求は他人から認められたいと願う欲求、そして最後に第5段階の自己実現欲求は理想の自分になりたいと願う欲求のことを指します。
つまり、承認欲求はマズローの欲求5段階説の第4段階にあたり、本来誰しもが抱える欲求であると言えるでしょう。
承認欲求が強い人によくある3つの特徴
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他人から認められたいと願う承認欲求は、誰しもが抱く欲求であり、生きていく上で自然と生まれる欲求です。しかし、承認欲求の強弱は人によって異なります。では、承認欲求が強いにはどんな特徴があるのか、紹介しましょう。
その1.目立ちたがり屋
承認欲求が強い人の特徴としてまずあげられるのは、目立ちたがり屋であることです。たとえば、自慢話や不幸話をすることで自分に注目を集めたり、SNSで自撮り写真やブランドものの写真をアップロードして注目を浴びたいという気持ちも承認欲求にあたると言えるでしょう。また、SNSで非常識な行動を撮影して投稿してしまうことも、承認欲求の現れです。
その2.自分に自信がない
人生経験などが原因で自己肯定感が低い人は、他人から認められなければ安心感を覚えることができませんし、自分に自信を持つことが出来ません。周囲から注目を浴びて他人から認められることで、生きていく上で必要な承認欲求を充たし、自分自身の存在価値を見出そうとしているのです。
その3.他人と比較してしまう
インスタでの「いいね」数を比較することをはじめ、仕事の成績を比較したりなど、周囲との優劣をつけるタイプの人は承認欲求が強い傾向があります。また、自分が他人より劣っていると感じた時に妬みの感情を抱いてしまうことも多いです。その妬みが承認欲求として現れ、自慢話をしてしまったり、SNSへの投稿が多く見られることがあります。仕事や恋愛、学業において、小さなことで優劣をつけると承認欲求が現れやすいと言えるでしょう。承認欲求は他人の評価で簡単に左右されてしまうのです。