鳳凰雲とは
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鳳凰雲とは、鳳凰の祝福を受けている際に高次から与えられる最も分かりやすいサインの1つです。空を見上げた際に鳳凰の姿を擬えた特徴的な雲がある場合、鳳凰の祝福を受けていると考えて良いでしょう。その形は大きな翼を広げていたり、羽ばたいているような鳳凰であることが多く、普通の雲とは大きく異なるので一目で分かります。
また、特に出現率が高いのは、神社やお寺などを参拝で訪れた際や夕日を見つめて心が浄化されていた時、登山中、気分転換の散歩中など、心が晴れているような環境で出現することが多いとされていますよ。そんな鳳凰雲は鳳凰の出現と同じく、苦労の終了や繁栄の訪れ、そして幸運の前兆を意味しているので、遭遇した場合は人生が良い方向へ変わるサインとして解釈しましょう。
鳳凰雲に出会ったらやるべきこと
鳳凰雲に出会った場合は、まずは写真を撮るようにしましょう。お守りとして携帯電話の待ち受け画面にするのもおすすめです。また、カメラを持っていない場合は、鳳凰雲に意識を集中させてメッセージを受け取るように心がけてみるのが良いですよ。鳳凰のサインに意識を向けることで、自分の心が晴れている状態であること、今後の人生に光が差していることをより強く認識できるはずです。
また、鳳凰雲に意識を向ける際には、心を穏やかにして感謝を伝えることも忘れてはいけません。サインを受け取ることができたこと、様々な支えがあって困難を乗り越えられたことを思い出し、純粋な感謝を伝えてみましょう。この時にたくさんの願い事をしたり、欲深く荒れた感情を持ってはいけません。調和と平穏の象徴である鳳凰とは、静かな心で対話することが大切です。
鳳凰が飾られている日本のお寺
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鳳凰は日本のお寺にも吉祥のモチーフとして取り入れられていることが多く、鳳凰の恩恵を賜りたい場合は、そんな鳳凰のいるお寺に参拝してみるのも良いでしょう。日本の有名な寺院の印象的な装飾として飾られているので、是非気になる方は参拝と一緒に見に行ってみてください。
平等院鳳凰堂
平安時代後期の天喜元年に、藤原頼通によって建立された阿弥陀堂。正面から御堂を見た際に、翼を広げた鳥に見えることと、屋根に対の鳳凰が飾られていることから、江戸時代初期より鳳凰堂と呼ばれるようになったそうです。また鳳凰堂は東に面して建てられており、阿字池を隔てた西に極楽浄土があると示していると伝えられています。
金閣寺・銀閣寺
金閣はもともと法水院と呼ばれており、1層目は極楽浄土を表現する阿弥陀堂、2層目は潮音堂と名付けられた観音堂、3層目は仏堂形式となっています。壁には金箔が貼られ、社交の場としても利用されていました。そんな金閣寺の屋根には、金箔で包まれた優美な鳳凰が飾られています。古来中国では鳳凰は不死の象徴だったため、金閣寺を建立した足利義満は自身にその恩恵を願って鳳凰を飾ったそうです。
一方の銀閣寺は、足利義満の孫である足利義政が建立。金閣と同様に金箔をあしらう予定でしたが、当時の室町幕府の財政状況により叶えられませんでした。そんな銀閣は2層の楼で構成されており、1層目は坐禅の道場、2層目は仏閣となっています。そして銀閣寺の屋根にも青銅の鳳凰が飾られており、内部の観音菩薩を守護していると考えられているそうです。
鳳凰の平穏なパワーは人生をより良い方向へと導く!
鳳凰は古来より日本に親しまれていきた中国神話の霊鳥です。そんな鳳凰が象徴しているものは調和や平穏、繁栄や上昇など、人生を良い方向へと切り開くものばかり。サインやパワーを受け取ることで、幸運を賜ることができます。
そして何よりも覚えておかなくてはならないのが、鳳凰は自身の力によって人生を切り開く努力をした人間にしか祝福を与えないということです。鳳凰の力だけをかりて人生を切り開こうとしている人間のもとには、いつまで経っても鳳凰は現れません。普段からできる範囲で善行を積み、自分を幸せにする努力が鳳凰のパワーを引き寄せるのです。
困難に立ち向かった時や苦しみを乗り越えた時、そんな時に鳳凰のサインは現れ、人生を切り開いた私達に褒美として素晴らしい幸運を授けてくれます。鳳凰のサインを受け取った場合は素直に感謝をし、人生に訪れる幸運を前向きに待ってみましょう。きっと素晴らしい導きが人生を変える手助けをしてくれるはずです。