鸑鷟(がくさく)
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鸑鷟は鳳凰の一段格下の霊鳥であると考えられ、一説には鳳の小さいものを鸑鷟というともされています。またその見た目は鮮やかな五彩の模様があるのが特徴で、その模様は3歳以降に現れるもの。3歳以降から鳳属の風格を増すと言われています。また逸話として、古代中国の王朝である周が振興した際には、周が繁栄した地の山である岐山で、鸑鷟が鳴いたとも伝えられていますよ。
鴻鵠(こうこく)
鴻鵠は白い鳳凰のこと、または大きな鳳凰のことを指しているとされています。古代中国の指導者である陳勝が、鴻鵠を大きな鳥だという意味で使ったことから意味が派生したと考えられていますよ。また日本にも伝わることわざの「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」で使われる鴻鵠も、まさに鳳属の鴻鵠を指しているとされています。鴻鵠は大きく高貴な鳥なので、素晴らしい人物のたとえなどに使われたようです。
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや:古代中国の歴史書に登場する台詞がもととなったことわざ。燕雀は小さな鳥である燕と雀のことを指し、鴻鵠は大きく立派な取りにこと指しています。鳥の例えを使用し、小物に大物の気持ちなど分かるはずもない、ということを表す表現です。
鷫鸘 (しょうそう)
鷫鸘は古代中国の伝説中に登場する西方の神鳥です。最古の漢字辞典である説文にも記載がされており、鷫鷞は五方の神鳥だと伝えられています。また、羽の色は白が多いのが特徴だそうです。
鳳凰の生態
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鳳凰の容姿は蛇、魚、燕などさまざまな生物が集合体のように組み合わさっているのが特徴。中国と日本の鳳凰は描写が異なるので特徴は少しずつ変わりますが、伝説の動物や縁起の良い動物が組み合わさっています。またその羽には孔雀とよく似た五色の見事な紋があり、鳴き声も五音を発せられるのも特徴で、生態が普通の動物でないことは一目瞭然です。
食生活は神聖な甘い泉の水だけを飲み、60年から120年に1度だけ実を結ぶという竹の実だけを食べると言われています。虫や動物などの生きているものを食すことはありません。さらに羽を休めるのは梧桐という霊樹のみで、人間界で遭遇するのは非常に難しい存在であることが分かります。
また現在では鳳凰の性別は男性性と女性性を備えた両性であると考えられていますが、そもそもは鳳が男性、凰が女性を表していました。やがてその2つを組み合わせて鳳凰と呼ぶようになったため、両性の生物であると解釈されるようになったようです。
中国の鳳凰:頭が金鶏、くちばしがオウム、首が龍、前の胴体が鴛鴦、後ろ胴体が麒麟、足が鶴、翼がツバメ、尾が孔雀。
日本の鳳凰:頭とくちばしが鶏、首が蛇、前の胴体が麒麟、後ろの胴体が鹿、背中が亀、尾が魚。
鳳凰のスピリチュアル的な5つの意味
ここからは鳳凰のスピリチュアル的な5つの意味をご紹介します。鳳凰の夢を見たり、何らかの形で鳳凰のイメージを高次から受けた時にもたらされているメッセージを理解するために、是非チェックしてみてください。