亀のスピリチュアルな意味とは、どのようなものがあるのでしょうか?8つの意味と4つのメッセージを、ヒーリング経験のある筆者が解説します。
1:日本では「水の神の使い」
神社の神域にある池には、亀や鯉を放しているところが多くあります。亀は水辺に住む生き物であり「水の神の使い」と考えられてきました。元々は水の神を祀っていた神社に、亀が放たれていたのです。
亀と一緒に放たれている鯉は、天候を操る龍神の「化身」と考えられています。水の神の移動は、急流は鯉に・緩やかな流れは亀に乗っていたという話しも残っているそうです。また日本各地に神の使いである亀を、祀っている神社も数多くあります。
2:中国では「仙人の使い」
中国では不老長寿とされる「仙人の使い」が、亀だったのです。不老長寿の仙人の使いであることから、「長寿」をもたらす生き物と考えられました。
不老長寿の仙人は蓬莱山(ほうらいさん)に、住んでいるとされています。蓬莱山は伝説上の神山で、巨大な霊亀の上に乗っている山とされているのです。亀は千年以上生きると強い霊力を身に付け巨大化し、霊亀になると考えられています。
3:ハワイでは「海の守り神」
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ハワイでウミガメは「海の守り神」と考えられ、大切にされている生き物です。サメに襲われる子供を、ウミガメが身代わりになって守ったという話しがあります。また波にのまれるサーファーを、救ったという話しも残っているのです。神やご先祖様が亀に姿を変えて、人々を守っているともいわれています。
他に「神の使い」や「幸運を運ぶ生き物」ともいわれ、神話や言い伝えに登場する神聖な生き物なのです。
4:インドでは「世界を救った生き物」
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インドにも、不老不死と亀の関係する神話が残っているのです。神々が呪いを解くために、不老不死の薬を作ろうと試みます。不老不死の薬を作るには、山で海をかき混ぜるというものでした。強く海をかき混ぜ過ぎて、海の底に穴ができてしまいます。その時ヴィシュヌという神が、亀に姿を変えて海の底が崩れるのを守ったのです。
後にこの神話から、古代インドの世界観が生まれます。巨大な亀の甲羅に4頭の象が乗り、象が半球状の大地を支えているというものです。世界は、亀の上にあると考えられました。
5:「運気を読む」生き物
塩椎神(しおつちのかみ)という、亀の姿でも描かれた神がいます。海の神・予言の神ともいわれ、塩の満ち引きを司る神です。古事記や日本書紀では、人々を導く役割をしています。
潮の流れを読むことは、漁を行う人たちにとって運気の流れを読むことともいえるのです。潮の流れは、大漁・不漁を左右します。海の神が亀の姿で描かれていたため、後に亀は「運気を読む」「不運を避ける」生き物とされたのです。
6:ゼニガメは「金運上昇」のシンボル
クサガメ・ニホンイシガメの通称が、ゼニガメです。甲羅の形・大きさが、小判のようであることからゼニガメと呼ばれるようになりました。小判に姿が似ているため「金運」を上昇させる生き物とされています。
古くから亀は、金運を上昇させると考えられてきたのです。昔はお金を瓶(かめ)に入れて、保管していました。瓶と亀が同じ発音であったため、お金が貯まる・金運を上昇させるとなったのです。他にもお金にまつわる話しが数多く残っており、金運に関係した生き物とされています。