6.知恵:人生の知恵の使い方
浄化の項でもお話したように、カエルのパワーは今までにたまってしまったよくないものを洗い流すのですが同時に、これから始めることへどうエネルギーをつぎ込むか示唆してくれる知恵の力を持ちます。人間関係における付き合い方も見通して、うまく構想を練るきっかけを与えてくれるのもカエル。
いつ何をどう言えばいいのかもスピリチュアルパワーが教えてくれます。カエルの気付きがあったら、古い考え方やこれまでの信念を捨て去り、新たな立ち位置や見通しを取り入れてみてはいかがでしょうか。
多文化に伝わるカエルの意味7選
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両生類らしく物事の二面性を表すカエルは古代文明の時代から、神話と民間伝承で多くの逸話を持っています。スピリチュアルな解釈で正しさと罪深さの両方を併せ持つとされるカエルはいつも人々の周りにいた親しみやすい存在です。一方で非常に強いエネルギーを秘めた存在であり、人生の転換期に必ずよい方向へ後押ししてくれるスピリチュアルな生き物、カエルが世界ではどう見られているのか紹介していきましょう。
1.エジプト:神として崇める
誕生と復活にともなう生き物としてのカエルが象徴するのは蘇生、つまり甦りです。肉体を長く保存する為古代エジプト文明で研究・発達したミイラ作りには、スピリチュアルな甦りを願う気持ちがこめられていました。信仰の分野ではカエルの頭部を持つ女神ヘケトを始め、同じくカエルの頭部を持つ男神ケックなどカエルとのつながりのある神々の壁画を多産と復活の象徴として、神殿遺跡に見ることができます。
2.メソポタミア:水の神を支える強力パワー
シュメール文化の華やかだった頃に書かれた叙事詩の中にもカエルが登場。愛と戦いの女神イナンナが水を司る神エンキと争った際に、エンキを一番に支えたのがカエルだといわれています。豊穣につながる水に因むすべての権利が奪われてしまう瀬戸際に、最も頼りになる存在がカエルだったというのはスピリチュアルエネルギーの強さを表す逸話です。
2.ケルト:地球の指導者
両生類に属するカエルが生活しているのは水中でもなく地表でもない水辺。水と深い関わりを持ちスピリチュアル世界で癒しと浄化を意味するカエルはケルト神話の中で地球の指導者として登場します。池や川などの水辺を神聖な場所として水を神聖視するケルト民族にとってカエルは特別な存在でした。
3.ドイツ:充実と成功のシンボル
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グリム童話のカエルの王子の話は日本でもよく知られた不思議で夢のある物語です。西洋ではカエルを見るとつい王子の囚われの姿ではないかと考えてしまうそうですよ。悪い魔女から呪いをかけられた王子ですが、醜い見た目の中に隠されている真の姿はいずれ解放される祝福。カエルがどのように見えても、またどこにいても充実と成功のシンボルとして見るのがドイツ流です。