その4.SNS依存:自分が人に受け入れられていないと感じている
恋愛依存やゲーム依存と同様に、近年問題になりつつあるSNS依存。スピリチュアル的に見るSNS依存は、「自分を誰かに受け入れてもらいたい」という欲求が満たされていない状態を意味します。また、四六時中スマホを通じて人と繋がっていたいスマホ依存症も、自分が他者に受け入れられているという実感が乏しいサインと言えるでしょう。
SNSでしょっちゅう自分の写真をアップしたり、誰かからの「いいね」を求めてしまうのは、潜在的に「自分は人に受け入れられていない」という危機感の表れと考えられるでしょう。ありのままの自分を受け入れられていると思えない孤独感、「ありのままの自分は人に必要とされていない」という絶望感から、SNS依存は深刻化していく場合が多いのです。
その5.占い依存:自分自身への不信感
物事を決める時、占い師のアドバイスなしに何も決められない人のことを、占い依存といいますよね。スピリチュアル的に見た占い依存とは、自分に対して不信感がある状態を意味します。自分の考えや判断を信頼できず、何事も占いに頼って決めてしまう根底にあるのは、「こんな自分のことはアテにならない」と自分を卑下する気持ちです。占い依存に陥る人は、根底の部分で自分を愛することが十分できていないと考えられるでしょう。
自分に対して愛情を持つことができない人は、しばしば自分の考えや判断に自信が持てない状態に陥りがちです。そうした心のスキや不安を突いて占いに依存させ、多額のお金を儲けようとする占い師もいるため、占い依存は深刻に捉えるべき問題と言えます。
スピリチュアルに依存しやすい人の心理
スピリチュアルと依存について考える上で、スピリチュアル自体に依存してしまう状態、つまりスピリチュアル依存について取り上げないわけにはいかないでしょう。
スピリチュアルとは先に述べた占い、宗教、目には見えない不思議な世界を意味する言葉。スピリチュアル的な思考は、上手に取り入れることでわたしたちの生活を豊かなものにしてくれます。しかし、スピリチュアルな世界を愛する人の中には、スピリチュアルに傾倒するあまり、スピリチュアル依存に陥ってしまう人もいるのです。ここでは、スピリチュアル全般に対する依存を取り上げ、スピリチュアル依存に陥りやすい人に見られる心理的傾向を見ていくことにしましょう。
その1.自分が特別な存在だと信じたい
スピリチュアルに依存しやすい人に見られる心理的特徴として、自分が人とは違う特別な存在であることを信じたいという願望が挙げられます。霊感や占い、超能力などのスピリチュアル的な力は、学力や運動能力と違って目に見える基準で計ることができません。そのため、「自分は人と違って優れている部分がある」と信じたい気持ちが強い人は、目に見えない力に憧れてしまうことが多いのです。
さらに過剰なまでにスピリチュアルに依存してしまう人は、ありのままの自分に自信が持てない状態とも考えられます。自分の能力に自信が無く、不安感や劣等感を抱えているからこそ、目に見えないスピリチュアルな力を信じることで、自分の自身の無さをカバーしようと考えてしまうのです。
その2.不安や恐怖から逃げ出したい
スピリチュアルは、この世界に存在する不思議なことや分からないことに、一つの答えを明示してくれるものでもあります。例えば自分が不幸な境遇に陥ったとき、その不運の原因を知りたいと誰もが考えるでしょう。スピリチュアルに依存してしまう人は、自分が分からないこと・説明できないことに何らかの意味を見出すことで、「分からない」という不安や恐怖から逃げ出したいという願望を抱えている場合が多いのです。
スピリチュアルに依存してしまう人には「ツイてないのは~だから」「不幸なことが起きたのは~だから」と理由付けをすることで、その問題を解決するための現実的思考からも逃れようとしてしまう傾向も見られます。こうした現実逃避の道具としてスピリチュアルを利用することは、本来のスピリチュアルとの望ましい関係とは言えません。
スピリチュアル的思考は、あくまでも現実生活に即したものとして取り入れ、現実生活をより良くするために活かしていくべきものなのです。
あらゆる依存から解放されるためには?依存症を克服する5つの方法
依存している対象がどんなものであれ、何かに依存している状態が続くと、日常生活やあなた自身、またはあなたの周囲の人を傷つけてしまうことになります。しかし「辞めたいのに辞められない」状態に陥るからこそ、依存状態を抜け出し、依存症を克服することは難しいと言えるでしょう。あらゆる依存から解放されるためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、依存症を克服するために有効な5つの方法をご紹介しておきます。