本記事ではパーソナリティ障害の中でも受動攻撃性パーソナリティ障害の特徴について解説します。言葉を知らなった方、言葉は知っているけど意味は知らないという方は本記事を参考にしてみてください。
パーソナリティ障害とは?
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まずは、受動攻撃性パーソナリティ障害の前に大枠であるパーソナリティ障害について確認してみましょう。パーソナリティ障害とは周囲の人と思考、知覚、行動、対人関係などが他の人と異なることで精神的・肉体的に悪影響がでてくることを指します。
そして、実際にどのような形で異なっているのかによってさまざまなパーソナリティ障害に分類されるのです。他パーソナリティの分類は以下の記事で解説していますので、多くのパーソナリティ障害の概要を知りたい方はご確認ください。
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受動攻撃性パーソナリティ障害とは
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受動攻撃性パーソナリティ障害は一言でまとめると、遠回しな形で相手に反抗を示すという障害になります。結果的に周囲の人に迷惑が掛かり、人間関係に問題が生じるのです。
以下に受動攻撃性パーソナリティ障害の例を記載していますので、イメージしやすくなるように確認しておきましょう。
会社で資料作成にミスがあり、上司から怒られた。「なんであんなやつに怒られないといけないのだろう」と腹が立ってきたので修正依頼されたものを忘れていたことにしよう。これで迷惑をかけてあいつに復讐してやる。
このように一般的な思考・行動とは異なっています。次からは受動攻撃性パーソナリティ障害の特徴を説明しますので、例だけではなく是非こちらもご確認ください。
受動攻撃性パーソナリティ障害の特徴
ここから受動攻撃性パーソナリティ障害の特徴について解説します。もちろん、いくつかの特徴に当てはまったから受動攻撃性パーソナリティ障害ということではありません。本当に受動攻撃性パーソナリティ障害かどうかは専門機関での受診が必要ですので、あくまでも特徴の例だと認識しておきましょう。
特徴1. わざと締め切りに間に合わせない
特徴の1つ目は、わざと締め切りに間に合わせないことです。この特徴は嫌いな上司などから仕事を頼まれたりした時に起こります。
もし、上司から頼まれた仕事を全くしていなかったら上司はどうなるでしょうか。もちろん、とても困りますよね。受動攻撃性パーソナリティ障害の方は困らせるためにわざと締め切りを守らないことがあるのです。
特徴2. 落ち込んだ状態を見せ、相手の良心に攻撃する
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特徴の2つ目は、落ち込んだ状態を見せ、相手の良心に攻撃することです。こちらは上司などから怒られた時に起こります。
もしミスなどがあれば注意することは普通ですよね、しかし、注意した相手が泣いたり仕事ができないような状態になったらどう感じるでしょうか。注意した自分が悪くないことは分かっていても心が傷ついてしまいますよね。
受動攻撃性パーソナリティ障害の方はこのような形で攻撃するために落ち込んだ状態を装うことがあるのです。