- 依存とは
- 増加する依存症
- スピリチュアル的に見る依存の仕組み
- 各依存に対するスピリチュアル的な意味5選
- その1.アルコール依存:何かを「忘れたい」という気持ち
- その2.恋愛依存:愛情の飢餓感
- その3.ゲーム依存:現実世界への不満
- その4.SNS依存:自分が人に受け入れられていないと感じている
- その5.占い依存:自分自身への不信感
- スピリチュアルに依存しやすい人の心理
- その1.自分が特別な存在だと信じたい
- その2.不安や恐怖から逃げ出したい
- あらゆる依存から解放されるためには?依存症を克服する5つの方法
- その1.依存している自分を自覚する
- その2.依存している自分を責めない
- その3.依存することで誤魔化している感情・願望を知る
- その4.依存を脱出するための協力者を得る
- その5.専門の相談機関のサポートを得る
- 自分の内側にある満たされない気持ちに目を向けてみよう
この記事の目次
依存とは
依存とは、ある対象に対して心を奪われるあまり、その対象との関わりをほどほどに保つことができなくなることを意味します。例えばお酒に依存し、お酒を辞めたくても辞められなくなることがアルコール依存です。依存の対象はお酒やタバコ、薬物のような特定の物質である場合もあれば、恋愛やギャンブル、ゲームなど特定の行動を指す場合も。
法律で認められている嗜好品や趣味に限り、何事も節度を守ってほどほどに楽しむ分には問題はありません。しかし、何かに依存することの問題は、依存することで健康的な生活が損なわれたり、自分や周囲の人を傷つけてしまうことにあります。依存症と呼ばれる状態に陥ると、依存の対象である物や行動を自分の意志では辞めることができず、しばしば自分や周りの人を傷つけてしまうことがあるのです。
増加する依存症
精神医学の分野では、依存症はコントロール障害(自分の意志で行動をコントロールできない病気)として注目されています。アルコール依存症や薬物依存症など深刻な健康被害を及ぼす依存症の他にも、ギャンブル依存やスマホ依存、恋愛依存なども、日常生活に支障をきたすレベルの依存状態であれば、治療の対象として扱われるようになりました。
近年、何かを辞めたくても辞められない依存状態に悩む人の数は増加傾向にあります。依存症は特別な人だけがかかる病気ではなく、わたしたち誰でもかかる可能性のある病気。何かに依存することの深刻なデメリットを知り対策することは、現代社会を生きるわたしたちの課題とも言えるでしょう。
スピリチュアル的に見る依存の仕組み
スピリチュアル的には、依存には愛情の不足からくる飢餓感が強く関わっていると考えます。この場合で言う愛情とは、「満たされた気持ち」と大きく言い換えても良いでしょう。人が本来持っている「愛されたい」「受け入れられたい」という欲求は、人から愛される体験や自分で自分を愛することで満たされるもの。愛情の不足を感じると、人はどうにかしてその飢餓感を埋め合わせしようとします。
しかし、本来愛で満たされるべき心の空洞は、愛情以外のものでは満たすことができません。そのことに気づかず、愛情への飢えからくる心の空洞を依存対象の物や行動で埋めようとしている状態が、依存です。つまり依存とは、本来の自分が求めているもの(愛)とは違うもの(依存対象)で、心の空洞を埋めようと空回りしている状態と言えるでしょう。
各依存に対するスピリチュアル的な意味5選
スピリチュアル的に広く見る依存とは、愛情に飢えている状態を指します。また、どんな対象に依存しているかによって、その人が内側に抱えている心の問題が見えてくる場合も。ここでは、代表的な5つの依存に込められたスピリチュアル的な意味についてご紹介していきます。
今回例として、アルコール依存・恋愛依存・ゲーム依存・SNS依存を取り上げましたが、これは現代の人が陥りやすい依存の一握りに過ぎません。この他にも、日常生活に支障が出るほど依存している対象がある場合は、自分の心がどうして満たされていないのかを見つめ直してみる必要があるでしょう。
その1.アルコール依存:何かを「忘れたい」という気持ち
嫌なことがあった時、お酒の力で嫌なことを忘れてしまおうとした経験がある人は多いのではないでしょうか。スピリチュアル的に見るアルコール依存は、何かを忘れてしまいたい・何かから逃れたいという気持ちのサインと考えます。アルコール依存症になるほどお酒に依存してしまう人の場合、自分に与えられた社会的役割や立場にストレスや不安を感じており、その不安を「忘れてしまいたい」と強く願っている状況が考えられるでしょう。
またお酒への依存は、強い自己否定感が原因となっていることも考えられます。「こんな自分は認められない」と自分自身を強く否定する気持ちから、お酒に走ってしまうこともよくあるのです。
その2.恋愛依存:愛情の飢餓感
近年、若い女性の間で恋愛依存を自覚する人が増えてきました。スピリチュアル的に見る恋愛依存は、子どもの頃に両親から与えられるべきだった愛情が十分与えられなかったために、恋人へ依存することで愛情の飢餓感を埋めようとしている状態と考えられます。恋愛依存の他にも、人に対する依存の根底には、「自分は親に愛されなかった」という孤独感が隠れている場合が多いようです。
恋愛依存を始めとする人への依存の他に、セックス依存も、強い愛情飢餓のサインと考えられます。根底にある「母親に抱きしめられたかった」という気持ちが満たされないまま大人になってしまったために、異性の温もりによってその願望を埋め合わせしようとしてしまうケースは多いのです。
その3.ゲーム依存:現実世界への不満
ゲームに依存する人は、しばしば現実から逃避してゲームの世界に逃げ込んでいると言われることがありますよね。スピリチュアル的に見るゲーム依存は、今生きている現実世界そのものに対する不満を抱えている状態と考えられます。
現実世界で満たされない欲求や願望のほとんどは、仮想現実であるゲームの世界で達成感をもって満たすことができます。そのため現実の生活をないがしろにしてでも、ゲームの世界にのめりこんでしまうようになるのです。ゲーム依存は依存するゲームのジャンル・傾向によって、その人が特に不満を感じているものが見えてくる場合もあるでしょう。