スピリチュアル見えない力

セフィロトの意味とは?3つの起源と2つの観点・関係のあるものをスピリチュアル好きな筆者が解説!

アイン:無(世界創造の前)
アイン・ソフ:無限(世界の創造、または世界を想像する神そのもの)
アイン・ソフ・オウル:無限光(セフィラを生み出した存在)

セフィロトを知るための2つの観点

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セフィロトは世界概念の地図、そして私達を崇高な神へと導くもの。現在でも多くの人々が敬い、信仰する存在です。しかしその解釈は異なる2つの観点から行われており、別々の側面を持っています。そんな解釈の元となる古来の伝説や伝承を知ることで、セロフィトの本質を理解しやすくなりますよ。

その1. 旧約聖書の観点

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旧約聖書におけるセフィロトはエデンの園の中央に生える命の樹。そしてその木の実には、食べた者に永遠の命を与える力があるとされていました。そしてエデンの園には神が作った最初の人間であるアダムとイヴが暮らしており、ある時2人は知恵の木を食べるという禁忌を犯します。アダムとイブが神に近付くことで唯一神である自分の立場が危うくなると考えた神ヤハウェは、2人の楽園から追放。この時ヤハウェは知恵を手に入れた2人が、次にセフィロトの樹の実を食べることを恐れたのです。

知恵の樹の実とセフィロトの樹の実の両方を食べた人間は、善悪の知恵と永遠の命を手に入れ、神と同等の存在になります。セフィロトが神へ近付くための地図であるとされる解釈と、概念的には一致していますね。

その2. カバラの観点

カバラにおけるセフィロトは、世界の概念を記した地図。4層に分けられた宇宙がベースとなり、セフィラと呼ばれる10個の球と、パスと呼ばれる22個の小径からなります。さらにそれぞれのセフィラやパスには象徴する意味や、石や天使などが存在。人間から神に近い存在までの道標となっています。

またセフィロトの深淵には、他のセフィラの完全体であるとされる隠された第11のセフィラが存在。次元の違うセフィラとして認識されています。さらに4層に分かれた宇宙は、上層に行くほど神聖な存在に近付くことが可能。人間は最下層に存在するため、日々の精進や修行でセフィアを1つずつ進み、上層を目指すことが人生の真理であるとも解釈されます。

第1のセフィラ「ケテル(Keter)」:王冠
第2のセフィラ「コクマー(Chokhmah)」:知恵
第3のセフィラ「ビナー(Binah)」:理解
第4のセフィラ「ケセド(Chesed)」:慈悲
第5のセフィラ「ゲブラー(Gevurah)」:峻厳
第6のセフィラ「ティファレト(Tiphereth)」:美
第7のセフィラ「ネツァク(Netzach)」:勝利
第8のセフィラ「ホド(Hod)」:栄光
第9のセフィラ「イェソド(Yesod)」:基礎
第10のセフィラ「マルクト(Malkuth)」:王国
第11のセフィラ「ダァト(Daat)」:知識

第1層アツィルト:神々や神に属する存在が暮らす神性界。
第2層ベリアー:大天使の暮らす創造界。
第3層イェツィラー:天使の暮らす形成界。
第4層アッシャー:人間や悪魔の暮らす物質界。

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