「身を清める」とは?古くから重視されてきた邪気の浄化
「身を清める」という言葉を聞くと、お葬式の帰りに配られる清め塩を連想する人が多いでしょう。身を清めるとは、身についた汚れを落とし、心身を清らかな状態にすることを意味します。この場合の「汚れ」は「穢れ」「邪気」とも言い、私たちが生活していく中で身に付いてしまう、ネガティブなエネルギーのこと。例えばお葬式の後に塩で身体を清めるのは、塩の力で身体に染みついた邪気を浄化するためです。
古くから日本人は、心身を健康に保ち、病気や事故などの災厄を避けるためには、身に付いた邪気を払うことが重要だと考えてきました。そのため、邪気を払い身を清めるため、さまざまな方法が伝えられてきたのです。「最近何となくスッキリしない」「ツイてないと感じることが多い」と悩む人は、邪気の悪影響を受けている状態かもしれません。身を清め、身に付いた邪気をリセットすることで、そうした状況が好転する効果も期待できるでしょう。
身を清めることで得られる2つの効果
身を清めることは肉体を清潔にするだけでなく、知らず知らずのうちに身に付けてしまった邪気をリセットするということ。ネガティブなエネルギーである邪気をリセットすることで、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。ここでは、身を清めることで得られる効果を大きく2つに分けてご説明しておきましょう。
その1.心身の健康促進・メンタル面の安定
身を清めることで、心身の健康促進効果を期待することができます。健康に生きていく上では、お風呂やシャワーで身体を清潔に保つことが大事ですよね。お風呂に入ると体がサッパリするだけでなく、心に溜まったストレスまでスッキリしたという経験のある人は多いでしょう。これはお風呂で身を清めることで、肉体の汚れだけでなく邪気もリセットされるため。身を清めることで心身に溜まった邪気をリセットし、心も体も健康な状態に保つことができます。心身がスッキリすることでメンタル面も安定し、毎日を健康的に生きることが可能になるのです。
その2.家庭運・金運などの運気が上昇する
邪気が溜まってくると、家庭運や金運、恋愛運といった運気の流れにも影響を与えます。古くから会社を経営する人が掃除や盛り塩などで身を清めることを重んじてきたのは、邪気による悪影響を避けるため。「家庭で諍い事が絶えない」「いつもお金に困っている」という状態にある人は、生活空間や自分自身の身体に邪気が溜まり、運気の停滞の原因となっている可能性があります。そうした場合、身を清めて運気の停滞を招いている邪気を払い落すことで、運気が上昇する効果が期待できるでしょう。
粗塩で身を清める方法3選
ここからは具体的に、私たちの生活に取り入れることができる身の清め方をご紹介していきましょう。古くから、塩には邪気を払う効果があると言われてきました。そのため、日本に伝わる身を清める方法の中には、塩の浄化効果を活用するものも多いのです。ここでは粗塩を用いた身を清める方法を、代表的なもの3つに厳選してご紹介します。また、塩の効果で身を清める場合、塩は食塩ではなく、粗塩と呼ばれる天然の塩であることが重要です。そのため、ここで用いる塩は全て粗塩を指すことを覚えておいてくださいね。
その1.盛り塩をする
お店や民家の玄関先などで、盛り塩を見かけたことがある人は多いでしょう。盛り塩とは、玄関や出入口などに塩を円錐形に盛ることで、外から入ってくる邪気を建物や部屋の中に入れないようにするもの。玄関の両サイドや部屋の出入口などに盛り塩をすることで、建物や部屋の中のエネルギーを清浄に保つ効果が期待できます。
その2.塩風呂に入る
お風呂やシャワーで身体を清潔にすることは、最も身近にできる身の清め方と言えるでしょう。さらに粗塩をお風呂に入れて入浴することで、通常の入浴以上に身を清める効果が期待できます。塩の殺菌効果で肌を清潔にすると同時に、身体に染みついた邪気を払い落すことができるからです。お湯を張った浴槽に一つまみ~大匙3倍程度の粗塩を入れて混ぜるだけで、浄化効果のある塩風呂になります。塩には血行を促進して体を暖める効果もあるため、冷えや肉体疲労が解消される効果も得られますよ。