失敗が怖い原因と克服方法を人間心理に基づいて解説する – Mistory[ミストリー]
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失敗が怖い原因と克服方法を人間心理に基づいて解説する

誰しもが一度は「失敗が怖い」と感じたことがあるのではないでしょうか。仕事や学業、人間関係において失敗を避けたいという気持ちはごく自然なものです。しかし、失敗を恐れるあまり、新たな挑戦ができない、自信を失うこともあるかもしれません。この記事では、失敗が怖いと感じる原因を人間心理に基づいて掘り下げ、克服方法について詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

失敗が怖いと感じる原因5つ

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失敗を恐れるのは、心理的な要因が関係していることが多いとされています。

1.過去の経験による影響

失敗を恐れる一因として、過去のネガティブな経験が挙げられます。例えば、学生時代の試験の点数が悪いことが原因で周囲から叱責された経験があると、それ以降、試験そのものに対する恐怖心が芽生えることがあるのです。その他にも、新しいことに挑戦した際にミスをして笑われてしまった経験も新しいことに挑戦する意欲が失われる場合があります。これらは捉え方によっては失敗として認識され、「失敗=恥ずかしいこと」「失敗=避けるべきこと」といった固定観念が形成されてしまうのです。

2.完璧主義の傾向

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完璧主義の人は「一度の失敗も許されない」という強い信念を持つ傾向があります。その結果、少しのミスでも自己評価を大きく下げてしまいがち。完璧にやらなければならないという考えが先行すると、挑戦すること自体が怖くなり、行動に移せなくなることがあります。中には、自分が完璧主義であることに気づいていないケースもあるくらいです。何でもすぐにあきらめてしまう人ほど、完璧主義の傾向があるかもしれません。

3.社会的評価を気にしすぎる

人は他者からの評価を意識する生き物。特に、日本の文化では周囲との調和が重視されるため、失敗して恥をかくことを避けようとする傾向があります。他人にどう思われるかが気になりすぎると挑戦する勇気を持てなくなることが多く、結果、他人の人生を生きているような感覚になってしまうのです。

4.自己効力感の低さ

自己効力感とは「自分には目標を達成する能力がある」という自信を指します。自己効力感が低いと「どうせうまくいかない」「失敗するに決まっている」と考えるようになり、過剰に失敗を恐れる傾向があるでしょう。このような思考は、新しいことに挑戦する意欲を削ぐ要因となります

5.失敗=終わりという思い込み

「失敗=終わり」と考えてしまうと、失敗を絶対に避けなければならないというプレッシャーが生じます。ですが、実際には失敗は学びの機会でもありながら、成長のへの第一歩。にもかかわらず、育った過程で「失敗はだめなこと」「失敗したら批判される」などの経験から、潜在意識の中で「失敗に対する恐れ」が刷り込まれている可能性もあるのです。失敗を「取り返しのつかないもの」と捉える思考が、恐怖を増幅させてしまっているのでしょう。

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