人生の悩み心や体

搾取子にはどんなタイプの人がいる?特徴とそこから抜け出す方法を3人の子を持つ筆者が解説

1.親の期待の応えようとする

1つは「ヒーロー型」と呼ばれる搾取子で、親の期待に応えようとする傾向が見られます。勉強やスポーツなどで、親から良く見られることを何よりも大切にしているのです。一見すると非常に努力家で一生懸命な子供に見られがちですが、本人が努力をするのは自分のためではなく、親に叱られたくないから。親の期待に応えたいという気持ちがベースとなっているのでしょう。そのため、思うような結果が出ないと挫折し心が折れてしまうことになるのです。

2.家族のうっぷんを引き受ける

家族のうっぷんを一身に引き受けるスケープゴート型。この搾取子は、先ほどのヒーローとは全く逆の行動をするタイプです。家族の怒りや不満などの1人で受け止めるため、いわゆる悪役の立ち位置。まるで感情のゴミ箱役と言ってもいいかもしれません。自分1人が悪役を演じることで、家庭内の憎しみを吸収して家族の破綻を防ごうとするのです。そのため、学校で暴力などの問題行動を起こすようなことが見られます。

3.家族の中で目立たずに生きる

「ロストワン」と呼ばれる搾取子は、本来、生まれるべきではなかった子供として、家族との関係を拒絶するように生きていきます。そのため、家族内で目立たず存在を消して生きていると言っていいかもしれません。「存在しない子」として生きていくため、家族から傷つけられないように逃げるわけです。ロストワンは家族から忘れ去られているため、夜になっても帰ってこなかったり、迷子になったりしても家族に気付かれることがありません。

4.兄弟の世話をする

兄弟の世話をする「ケアテイカー」というタイプもいます。これは気立てが良くて家族の世話を献身的に行うタイプ。親の代わりに家事を全て引き受けたり、兄弟の面倒を見たりしてしているのです。自分を犠牲にしてまで世話をするのは、献身的な姿勢によって家族の機能を維持しようとしているのでしょう。

5.家族の顔色ばかり伺う

最後は「ピエロ」というタイプ。冗談を言ったりおどけたりして、機能不全家族に陥っている家族のムードを和らげて明るくしようとしています。まさにマスコット的な存在と言ってもいいでしょう。その仕草からは明るくひょうきんに見えますが、あくまで役割を演じているだけ。「自分が面白く演じなければ、家族が崩壊してしまう」と思い込んでいるため、常に人の顔色を伺って生きているのです。

搾取子からの脱出法

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搾取子がそのまま成長して成人しても、普通の人と同じように日常生活を送ることが困難になります。そこでここからは、搾取子からの脱出法について説明しますので、参考にしてみてください。

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