人生の悩み

パンセクシャルとバイセクシャルの違いは?恋愛における3つの傾向を当事者の筆者が解説!

パンセクシャルとバイセクシャルの割合とは?

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2023年に30ヵ国を対象に行われた調査では、30ヵ国のデータを平均すると成人の4%がバイセクシャルであり、1%がパンセクシャルまたはオムニセクシャルだと判明しました。バイセクシャルと回答した人が最も多かったのが7%のブラジルとオランダで、少ない傾向にあるのが1%の日本であることもわかっています。

また全体的な数値で見ると、LGBT+に属している人口の平均シェアは9%でした。国や世代によって大きく数値が異なるのも特徴です。特に30ヵ国の成人の平均データからZ世代は18%、ブーマー世代が4%と判明しているのも興味深い点といえるでしょう。

参考:Ipsos『Pride month 2023: 成人の9%がLGBT+に属する』
https://www.ipsos.com/ja-jp/pride-month-2023-9-of-adults-identify-as-lgbt#note1

オムニセクシャル
パンセクシャルと同じく全てのジェンダーが恋愛対象だが、オムニセクシャルの場合は相手の性別が惹かれる要因の1つに入る。パンセクシャルが恋愛相手の性別を気にしないのに対し、オムニセクシャルは全性愛でありながら相手の性別を意識するのが一般的。

パンセクシャルの恋愛傾向3つ

ここからは、パンセクシャルの恋愛傾向3つを紹介します。パンセクシャルはバイセクシャルより比較的なじみがない人が多く、定義を知らない人も少なくありません。ぜひこの際に、パンセクシャルのことを深く知ってみてはいかがでしょうか。

1:相手のジェンダーを気にせず好きになる

ここまで何度が解説したように、パンセクシャルは好きになる相手のジェンダーを気にしません。好きになる要素に性別が含まれていないのです。そのため、恋愛対象は地球に存在する全ての人間といっていいでしょう。その人の「存在自体」を好きになる感覚に近いといえます。具体例を挙げるとすれば、パンセクシャルは男性、女性、Xジェンダー、トランスジェンダー、ノンバイナリーなど、さまざまな性別(自認含む)の人に惹かれるのです。

そのため、付き合う相手の性別によってはヘテロセクシャルやレズビアン、ゲイなどさまざまなセクシャリティに勘違いされることもしばしば。誤解されやすいセクシャリティとして知られています。

2:人の内面の魅力に惹かれやすい

パンセクシャルの人は性別を気にせず、その人の人間性に惹かれて恋をします。そのため、人の内面に惹かれやすいセクシャリティといえるでしょう。男らしさや女らしさではなく、純粋なその人らしさを抽出してみることが得意なようです。好きになった相手を「愛する人間」として広い価値観でみることができます。友人関係も性別問わず幅広いジェンダーに広がるのが特徴です。

3:友情と恋愛感情の境界線が曖昧になることもある

パンセクシャルは全ての性別が恋愛対象になるため、さまざまな友人関係が恋愛に発展しやすいのが特徴。しかしこれはどのセクシャリティにもいえることです。ヘテロセクシャルが異性に、レズビアンが女性の友人に、ゲイが男性の友人に友情と恋愛の間のような感情を持つのと変わりません。バイセクシャルはその相手となる母数の数が多いだけです。

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